ドコモ「MONO」にSIMフリー機の「g07」、Alcatel「SHINE LITE」という3機種を比較してきたスマホ定点観測。最後のテストはスタミナチェック。バッテリー容量も画面の大きさも異なる3機種だが、果たしてどの機種がバッテリー持ちでトップに立つだろうか?
MONOが2勝で有利な展開 このまま勝ち切るか?
ここまで比較しているのは、いずれもお手頃価格で購入できるドコモ「MONO MO-01J」、gooのスマホ「g07」、Alcatel「SHINE LITE」の3機種。初回はトータルコストとスペックでg07、2回目のスピードチェックと3回目のカメラ比較ではMONOが勝利という展開。
MONOは通信料を含めたトータルコストでは3機種中一番高価(と言ってもドコモのスマホの中では相当安い)。しかし、使ってみるとスペックどおりに1枚上の性能を出している。そんなMONOと常に接戦を演じているのがg07。画面/本体サイズが大きいため片手操作は不利だが、大画面がうれしいという人には魅力的だろう。
一方のSHINE LITEは離され気味で、スペックでの劣勢もあってか、どうしてもリードするという場面があまりない。と言っても、それほど大きな差があるわけではない。格安スマホらしく、価格を重視する人向けと言えるだろう。
最後はスタミナ比較を行なうが、まずは主なスペックをおさらいする。
MONO MO-01J | gooのスマホ g07 | Alcatel SHINE LITE | |
---|---|---|---|
メーカー | ZTE | コヴィア | TCLコミュニケーション |
本体サイズ |
約69×136 ×8.8mm |
約75.6×152 ×7.9mm |
約71.2×141.5 ×7.45mm |
重量 | 約138g | 約150g | 約156g |
画面サイズ | 4.7型 | 5.5型 | 5型 |
画面解像度 | 1280×720ドット | 1920×1080ドット | 1280×720ドット |
OS | Android 6.0.1 | Android 6.0 | Android 6.0 |
CPU |
1.5GHz+1.2GHz (8コア) |
1.5GHz+1GHz (8コア) |
1.3GHz (4コア) |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 32GB/3GB | 16GB/2GB |
メモリーカード |
microSDXC (128GB) |
microSDXC (128GB) |
microSDXC (128GB) |
下り最大速度 | 150Mbps | 150Mbps | 150Mbps |
国内4G対応バンド | 1/3/19/21 | 1/3/8/19 | 1/3/19/26 |
キャリアアグリゲーション | × | × | × |
VoLTE対応 | ○ | × | ○ |
連続通話時間 | 620分(LTE) | 760分(3G) | 390分(LTE) |
無線LAN |
IEEE802.11n (2.4GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | 1330万画素 | 1300万画素 | 1300万画素 |
インカメラ | 490万画素 | 800万画素 | 500万画素 |
防水/防塵 | ○/○ | ×/× | ×/× |
ワンセグ | × | × | × |
フルセグ | × | × | × |
FeliCa | × | × | × |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | × | × | × |
Bluetooth | 4.1 | 4.2 | 4.2 |
MHL(HDMI) | × | × | × |
Miracast | × | ○ | × |
SIM形状 | nanoSIM | nano+microSIM | nanoSIM×2 |
バッテリー容量 | 2440mAh | 3000mAh | 2460mAh |
Qi | × | × | × |
生体認証 | × | ○(指紋) | ○(指紋) |
USB端子 | microUSB | Type-C | microUSB |
カラバリ | ホワイト、ブラック | ホワイトパネル、ブラックパネル | ピュア・ホワイト、サテン・ゴールド、プライム・ブラック |
バッテリー容量だけを見れば3000mAhのg07が有利。ただしg07は5.5型のディスプレーにフルHDの解像度とあっては、消費電力も大きそうだ。一方、MONOはディスプレーが4.7型のHD解像度。もちろんバッテリー容量も画面サイズとともに2440mAhと小さいが……。
そしてSHINE LITEは5型のHD解像度と3機種の中間。ただバッテリー容量はMONOよりもほんの少し大きいだけの2460mAh。予想では不利に思えるが、実際にはどうだろうか?
動画2時間再生は余裕でMONOが勝利!
まずはYouTubeの動画を2時間再生し続け、バッテリー残量を見る。通信はWi-Fiに接続、同じGoogleアカウントで同期、画面の明るさは自動調整に任せ、GPSは有効に、Bluetoothはオフ、その他の設定はほぼ初期設定のままだ。
バッテリーの消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用してチェック、満充電からテストを始める。その結果が以下のとおり。
MONO | g07 | SHINE LITE | |
---|---|---|---|
2時間視聴後の バッテリー残量 |
81% | 64% | 73% |
バッテリー残量81%で最も優秀だったのがMONO。3機種で並べてテストを行ったが、画面が一番暗く感じた。画面が小さいだけでなく、デフォルト設定での画面の暗さも有利に働いているかもしれない。
それに続くのはSHINE LITE。バッテリー容量がMONOとほぼ同じで画面の明るさもMONOに近く、それで8%差というのは、画面の大きさが影響したかもしれない。ただ、数値自体は過去のスマホと比べると、まずまず優秀な部類だ。最後に残量64%とg07はかなり離された。画面サイズが大きいうえに表示も明るく感じたので、その影響がありそうだ。
この動画再生テストだけを見れば、画面が小さい順にスタミナがある、ということになる。ただ、使用する機能によってバッテリーの減り具合も変わるかもしれない。
複数の機能の利用では、僅差ながらもSHINE LITEがリード
続いてのテストでは複数の機能を連続で使用する。最初に静止画50枚と動画10分を撮影、次にKindleアプリでコミック1冊を読み、最後にマップで30分ナビを続ける。約2時間半程度の連続使用だ。
なお、マップのナビでは、3機種とも同じルーターにWi-Fiで接続して移動した。バッテリーの消費経過は引き続き「Battery Mix」で見ていく。
MONO | g07 | SHINE LITE | |
---|---|---|---|
カメラ撮影後 | 96% | 100% | 98% |
電子書籍1冊 | 87% | 87% | 89% |
マップGPS30分 | 81% | 81% | 83% |
こちらでは最終的にバッテリー残量83%でSHINE LITEの勝ち。最初のカメラ撮影では残量98%と2位につけていたが、Kindle終了で9%減、マップ終了で6%減と大きく減ることが無い。
一方、MONOとg07はどちらもバッテリー残量81%で最後には並んだ。CPUの性能差が逆の結果に働いたのかもしれない。
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