このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第180回

ドコモ「MONO」と2台のお手頃SIMフリー、スタミナ勝負はどうなる?

2017年03月20日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

MONOとSHINE LITEの機能はシンプル
g07はやや独自性強め

 最後に独自機能や便利機能を見ていく。

 MONOはGoogleとドコモ製アプリが並び、この端末ならではというアプリは無い。

 ただ本体の機能の設定として「LEDインジケータ」の表示設定や、電源ボタンの2回押しでカメラ起動、ボタンを押さずに応答スタイルになるだけで通話が可能な「スグ電」、マナーモードスイッチのバイブレーションのオン・オフ、スマートカバー設定など細かい機能は用意している。

 他にもナビゲーションキーの変更(と言っても左右のキーを反転するのみ)や、省エネ設定(これもAndroidそのまま)もあるので、設定からのカスタマイズはある程度可能だ。

ドコモが企画した端末だけにホームUIは「docomo LIVE UX」を採用している

スマホを持ち上げるとすぐに通話ができる「スグ電」もドコモ側の機能。MONOに搭載されたマナーモードのハードキーは設定を変えられる

 g07はDSDS対応ということで、SIM管理アプリがあったり、検索やブラウザーのトップページが「goo」になっていたり、「gooメモ」があったりと“gooのスマホ”っぽさを感じる部分もある。ホーム画面も実は3種類あるが、初期設定では「g07ホーム」となっている。

 また同じNTTグループのOCN モバイル ONE用のユーティリティーや通話サービス用アプリ、キュレーションアプリの「milkfeeder」など、グーグル製以外のアプリも数多い。

 Androidの設定ではあるが、Wi-Fiと3G/4Gを同時に使用して大容量の通信を行う「ターボダウンロード」、ナビゲーションバーや側面に用意されたマルチファンクションキーの割り当てを変更するなどのカスタマイズが可能。またg07の売りとして指紋認証センサー搭載があるものの、他社の上位クラスのそれと比べて、指の動きにシビアな印象だ。

Android標準に近いUIだが、デュアルSIM用のアプリなども用意されている

標準の検索やブラウザーなどでgooのサービスを利用する

 SHINE LITEはグーグル以外のアプリも用意しているが、基本的な機能のものが用意されている印象。見慣れないものはPCや他のスマホとのファイル移動をWi-Fi経由で手軽にできる「Xender ファイル移動」くらい。PC連携アプリやメモリ解放機能、Alcatel独自のアプリストアも用意されている。

 g07と同じく「ターボダウンロード」や、デュアルSIMの設定もあり、また細かいジェスチャー機能もある。シンプルではあるが、アプリの作りで海外製スマホであることを感じられる場面もある。

壁紙がやや派手なものの中身は標準のAndroid。ただ、端末間で簡単にデータをコピーできるツールが用意されている


格安スマホ同士ならMONOは相当強いぞ!

 スタミナ勝負はMONOとSHINE LITEの一騎打ちだが、初回の動画2時間再生時に大差をつけたのでMONOの勝ちとしたい。となると、これで3度目のMONOの勝利となり、総合優勝でも文句なしと言える。

 MONOは初回の料金でSIMフリー勢には勝てなかったものの、スペック自体はミドルクラスでもやや上ということもあり、性能自体は一歩勝った。月々の料金はやや高くなるが、ストレスなく使えそうだ。

 そんなMONOに肉薄していたのはg07だったが、なかなか勝てない。今回の3機種の中では2番手の印象。とはいえそれだけ安定感はあり、大画面に魅力を感じるのなら選択肢に入る。

 SHINE LITEはどうしてもスペックで見劣りするが、カメラ比較、スタミナ比較では光るものを見せた。格安スマホらしく、シンプルに使うには良さそうだ。

 次回はスタミナ重視でスマホを比較する予定だ。お楽しみに。


前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン