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共感度MAX!JAWS DAYS 2017レポート 第2回

北海道、東北、四国・中国、九州の4地域の選抜メンバーがLTを披露

スカラーシップのルーキーが語った「JAWS-UGが私にくれたもの」

2017年03月21日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●JAWS-UG写真班(中井勘介、金春利幸、加我 貴志、平野文雄)

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3月11日に開催されたJAWS DAYS 2017では、JAWS-UGの一員として地方で活躍しているメンバーに対して、JAWS DAYS参加のための交通費の一部と宿泊費が提供する「スカラーシップ」の制度が導入された。これはJAWS-UGを盛り上げる次世代のヒーローを発掘する目的で実施されたもので、今回は北海道、東北、中国・四国、九州の4箇所から4人が選抜され、「JAWSが私にくれたもの」というお題でLTを披露した。

「登壇したら感謝や共感、アドバイスをもらえた」(JAWS-UG愛媛 加藤さん)

 冒頭、登壇したのは四国・中国選抜の加藤 貴宏さん。加藤さんは愛媛県の新居浜市でシステムエンジニアとして働いており、特にサーバーレスとIoTに興味を持っているという。「趣味は機械式時計で、ITの会社なのになんでそんなアナログなものが好きなんだとからかわれています」(加藤さん)

四国・中国選抜の加藤 貴宏さん

 AWSは自身の仕事とはあまり関係なく、個人の趣味として使っているレベル。そんな加藤さんがJAWS-UGに参加して得たモノは、「熱く技術を語り合える仲間」と「仲間と楽しむ場」、そして「外を知るモノサシ」だった。このうち「外を知るモノサシ」は昨年のJAWS-UGお遍路で元AWSの小島英揮さんが話した内容。「世間一般のエンジニアの実力と比べて、自身の実力を再確認することができます」(加藤さん)。

 加藤さんが自身の貴重な経験として語ったのは、Web会議システムを使った「JAWS-UG re:Mote」での登壇機会。「自身が登壇するための資料を作ることで、技術を深掘りできた。アウトプットするものを作る過程で、自身の理解度が低いところが浮き彫りになる。これを突き詰めてよかった」と加藤さんは語る。そして、一番よかったのは自身の登壇に対して、参加者から感謝や共感、アドバイスなどさまざまなレスポンスが得られたところだった。「ぜひ共感できるところがあれば、JAWS-UGに参加してください。いっしょに盛り上げていきましょう」(加藤さん)。

「悲しい思いをしている女性を救いたい」(JAWS-UG会津 渡邊さん)

 続いて登壇したのは、東北選抜の渡邊 翼さん。会津大学修士1年生の渡邊さんの趣味は筋トレで、「ムキムキなプログラムができるITボディビルダーになろうと思っている」という肉体派だ。

東北選抜の渡邊 翼さん

 渡邊さんが語ったのは、2つのハッカソンの経験だ。1つ目は「SPA JAM」という温泉ハッカソンで、テーマは訪日外国人。ここで渡邊さんが作ったのが、「外国人の写真を撮って、似ている画像を探す」というアプリだ。「自分の友達が金剛力士像に80%似ていたという経験から作ってみた。海外の人に使ってもらったら面白いんじゃないかなと」(渡邊さん)。

 続いて参加したのはヤフージャパンの開催している「Hack Day」。渡邊さんのチームは不倫や浮気で悲しい思いをしている女性のために「IoTベルト」を作ったという。「ベルトを付けたままラブホテルに近づくと、サーボモーターが作動してバックルがとれなくなります」という渡邊さんのコメントで、会場は大盛り上がり。24時間で作るというタイトなハッカソンだったが、ラブホテルリストのAPIがすでに公開されていたため、無事に完成に行き着いたという。渡邊さんは「ラブホテルの位置情報をAWSに保存しておき、ベルトがホテルに近づくと、通知が行き、サーボモーターが稼働します。みんなでIoT作りましょう」としめた。

「若い人を誘うのに困っている」(JAWS-UG福岡 夏目さん)

 3本目は九州選抜の夏目 祐樹さん。福岡でSEをしているが、仕事ではAWSを使っておらず、個人的に触っている。「JAWS-UG福岡ではしゃべる機会をいただいているのですが、決め文句は『完成していません』です」(夏目さん)。

九州選抜の夏目 祐樹さん

 新卒2年目の夏目さんがコミュニティを知ったのは、大手IT会社の勉強会。その後、クラウドのイベントでJAWS-UGの藤崎さんと出会い、2015年のJAWS Festa Kyusyuで初めてAWSのアカウントを開設。その後はJAWS-UG福岡で登壇を続けているという。

 夏目さんが悩んでいるのはコミュニティを盛り上げるためになにをすればいいのか? 「若い人はいくら誘っても勉強会に来ない。技術の話をしても響かないし、本当に困っています」と語る夏目さん。これを打破するには入り口を拡げるしかないが、ハンズオンはやはり準備が大変。「Alexaが日本語対応したら、ハンズオンの企画を藤崎さんに持って行こうと思います」(夏目さん)。

「函館にネタ持ってきたら、勉強会やります」(JAWS-UG函館 高橋さん)

 最後は北海道選抜の最年長高橋 哲也さん。函館でフリーのエンジニアをやっている高橋さんは、JAWS-UG函館をリブートするまでの経緯を語った。

北海道選抜の高橋 哲也さん

 JAWS-UG函館の設立は2012年と古く、札幌に続いて北海道で2番目のユーザーグループになっている。2013年2月に現旅人の堀内さんをまねいて勉強会を行ない、その後5月にも勉強会を実施したが、会場はガラガラだったという。「当時の代表の心がポッキリ折れてしまって、長い充電期間に入ってしまった。なので、オレが代表やるわということで、昨年2月からリブートさせました」(高橋さん)。

 2016年は2月、5月とコンスタントに勉強会を開催。6月には新幹線の開通にあわせて、JAWS-UG青森のメンバーも参加した勉強会を行ない、12月にはハンズオンを実施した。とはいえ、今年は2017年の活動は白紙だという。「みなさんがネタ持参で函館に来ていただければ大歓迎です。函館に出張入れたいから勉強会やってくれと言う悪いオトナの方はこのあと私と名刺交換しましょう」(高橋さん)と聴衆にアピールして、LTを締めた。

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