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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第244回

月額課金制になった1Passwordを導入してパスワードを完璧に管理する技

2017年03月08日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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PCからウェブサービスのアカウント情報を登録する

 PCやMacのブラウザーからも同様にログイン情報を登録できる。まずは、OSに対応するアプリをインストールし、その後ブラウザーに「1Password」の拡張機能を登録する。Chromeに加えて、FiredoxやSafari、Operaなどの拡張機能が用意されている。VivaldiにChromeの拡張機能をインストールしても動作した。なお、WindowsやMacのソフトや各種ブラウザの拡張機能は、「1Password」のウェブサイトからアクセスできる。

 拡張機能がオンになっている状態で、ウェブサービスにログインすると登録画面が開くので「Save Login」をクリックするだけで登録できる。普段使いをしているなかで、追加していけるのは便利だ。

PC用のソフトをインストールする

ソフトを起動して「1Password」にサインインする

新規ウェブサービスにログインする

「1Password」の登録確認ダイアログが開く

「Save Login」をクリックするだけで登録できた

登録済みのウェブサイトに「1Password」からサインインする

 「1Password」に登録したウェブサービスに、スマホの内蔵ブラウザーでアクセスするなら、詳細画面から「ウェブサイト」をタップすればいいだけなので、簡単。ただし、iPhoneのSafariやAndroidのChromeで自動ログインしたいなら、ちょっとした下準備が必要だ。

 Safariを使う場合は、まず共有メニューに「1Password」を表示させる。続いて、ログインしたいサイトを開いてから、共有メニューの「1Password」を選択する。アカウントを選択すれば、IDとパスワードの欄に自動入力されるので、ログインすればいい。

Safariの共有メニューを開き、「その他」をタップ

「1Password」をオンにする

ログインしたいウェブサイトを開いて「1Password」を選択する

入力したいアカウントを選択すればいい

 Androidの場合は、設定から「1Password Automatic Filling」と「1Password Keyboard」をオンにすれば自動入力できるようになる。これらの操作画面には、「1Password」の設定画面からアクセスすることも可能。

「1Password Automatic Filling」を有効にする

「1Password Keyboard」を有効にする

ログイン情報以外の重要個人情報を管理することもできる

 ウェブサービスのログイン以外に、クレジットカードや銀行口座、免許証、メールアカウント、パスポート、各種サーバー、ソフトウェアのライセンス、ルーターの暗号化キーなど、個人で管理しなければならない個人情報は多い。「1Password」には、これらの情報を登録することも可能。登録項目はカスタマイズできるし、画像も登録できるので便利。注意は必要だが画像を共有することも可能なので、身分証明書やマイナンバーカードを登録しておく手もある。

「Login」以外にも重要な個人情報を登録できる

画像も登録できるので便利だ

万が一マスターパスワードを忘れた場合

 パスワード管理サービスを利用するに当たり、マスターパスワードの管理には注意する必要がある。ほかのすべてのパスワードを忘れても大丈夫だが、「1Password」のパスワードを忘れてしまえば終わりだ。再発行などはできないこと肝に銘じておこう。そもそも、「1Password」の運営元であるAgileBitsでも、個人ユーザーの情報にログインすることはできない。最重要情報の塊だから、しっかり守られていると言うわけだ。

 想像したくはないが、もし万が一忘れてしまった場合に備え、いくつかのチャレンジ方法を紹介する。まずは、覚えているパスワードでチャレンジしてみる。CapsLockのオンオフや入力言語が正しいことを確認。次に「1Password」を利用していた端末でTouch IDでのサインインができないか確認する。「1Password」へ自動サインインできる端末があればラッキーだ。PCごとバックアップしている人は、動いていそうなタイミングまで環境を戻す手もある。古いパスワードがあるならそれでチャレンジ。ログインできたら、パスワードをリセットできる。家族アカウントがあるなら、そちらでログインし、リセットすることも可能。

 そんな羽目になる前に対策をしておきたいところ。「1Password」のウェブサイトにログインし、「Save your Emergency Kit」を実行すると、PDFファイルが表示される。それを印刷し、マスターパスワードを手書きして保存しておこう。万一の際は、これらの情報やQRコードから復活できる。

 すべて駄目なら、「1Password」そのものをリセットしてやり直すしかない。当然、データはなくなってしまう。手間はかかるが、ほかのサービスはパスワードを再設定できるケースがほとんどなので復活は可能だろう。くれぐれも「1Password」のマスターパスワードだけは忘れないこと。とは言え、簡単な文字列だと不正アクセスされて、全アカウント情報が丸裸になるので、絶対に推測されない文字列にしよう。

AgileBitsのウェブサイトに「マスターパスワードを忘れたら」と言うエントリーでも、「AgileBitsはパスワードをリセットできない」と書いてある

「Emergency Kit」をPDFとして保存しよう

アカウントにアクセスするための情報が記載されたPDFが表示される。印刷してマスターパスワードを記載し、厳重に保管しておこう

 現在、アカウント情報などの個人情報を適当に管理しているなら、ぜひ専用サービスの導入を検討しよう。初回登録のみ手間はかかるかもしれないが、その後の快適さは絶対に満足するはず。安全性も高まるのでオススメ。コストも月額2.99ドルであれば、十分に納得できるはずだ。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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