明るい室内では明るさがやや足りない
肝心の画質だが、0.37型のSXRDの単板式で解像度は1366×768となる。コンパクトサイズを追求したこともあり、表示解像度はやや物足りない。
ただし入力信号は1920×1080まで対応しているので、BDソフトや地デジ放送などの表示も問題なくできる。
光源はレーザーダイオードで、ランプ交換が不要なほどの長寿命を実現している。ただし、最大輝度は100ルーメンで、これも少々頼りない。80インチ投影となると画面はちょっと暗めで、室内の照明を落とさないと画質的には見づらくなってしまう。
昼間の明るめの部屋で使うならば、40~60インチくらいのサイズでないと暗い印象になってしまうだろう。
明るさはちょっと控えめではあるが、基本的な画質はしっかりしており、照明を落とした映画館のような環境ならば、自然な色合いとくっきりとした再現。なかなかの映像を楽しめる。
真っ白い無地の壁紙のリビングも最近増えてきているので、スクリーンを使わずに気軽に大画面を楽しむモデルと考えれば、十分な実力だ。
高画質を求める人には物足りない部分もあるが、設置場所を問わず、22~80インチの表示サイズ自在という今までにない機能はかなり魅力がある。設置の手間などなしで、手軽に大画面を体験してみたいという人はぜひとも試してみてほしい。
広い部屋でなくても大画面は実現できる
大画面の楽しみをぜひ体験してほしい
プロジェクターは日本ではあまり人気がないが、今回紹介したような省スペースで使いやすいモデルならば、広い部屋でなくても大画面を実現できることがわかってもらえたと思う。
100インチ級の大画面は体験してみるとかなり魅力のあるもの。薄型テレビでは軽く100万円オーバーの世界なので現実的ではないが、プロジェクターならば10万円ほどで実現できるのだ。引越の準備をしている人ならば、ぜひともこの機会にプロジェクター導入を考えてみてほしい。
さて次回は、薄型テレビによるホームシアターを紹介。ついに国内メーカーからも登場した有機ELテレビを液晶テレビとの違いを含めてレポートしていこう。
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