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デスクトップPCの油没冷却に再挑戦! 第3回

「A10-6800K」油没リベンジで“普段使いはOK”を達成

2017年02月26日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII.jp

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水槽は背の高いものを採用

 テーマとして「なるべくローコスト」「入手性の高いものでなんとかする」があり、それに即し、かつ導入がしやすいものとして、背の高い水槽を思いついた。

 マザーボードを底近くに配置しておけば、対流によってちゃんとオイルが循環しやすく、また高さがあるぶん、ちゃんと冷える余裕が生まれるだろう。

 もちろん、それだけ注ぐ油の量は増えてしまうのだが、入手してきた水槽はKOTOBUKI「LEGLASS FLAT F-3050」。30cm×30cm×50cm(40L)で、環境をグレードアップしても使えそうなものだ。

編集キタムラに提出した企画書がちょうどイメージしやすいので、掲載しておく。普段は1~2行の企画書だが、なんとなくビジュアルをつけてみた

KOTOBUKI製の水槽「LEGLASS FLAT F-3050」。約6000円。サイズ感がわかるように、水槽にiPhone 7 Plusを入れてみた

試しに一式を水槽に入れてみたら、ケーブル長が足りない。プラグインタイプの電源にしておけばよかった……

 ところで、今回も沈むことになる「A10-6800K」は、12ヵ月間もの間、油の中で過ごしてきただけでなく、よく思い出したら、CPUグリスの代替品を探すの記事でも活躍しており、愛着ゲージマシマシだ。ここまで変なCPUライフを歩んだプロセッサーはないだろう。

近所のスーパーで買い占めた日清キャノーラ油10kg

 オイルは、ASCIIにおいてスタンダードである、いつもの日清キャノーラを採用。酸化ブロック製法の文字列が力強い。油没実施直前に近くのスーパーで10kg分を購入。結果として棚にあった日清キャノーラをすべて購入という形になった。前回は2.6kgで敗北しているが、今回は10kgである。足りない場合は、買い足せばいいだけだ。

壮観である

なんとなく水槽に入れてみたところ

油を注ぐも動作に問題が

 CPUクーラーをセットしない状態で油に沈めるため、起動させっぱなしで油を注いだ場合、発熱によって、その途中でシャットダウンしてしまう可能性が高い。そこで、マザーボードが油没してから電源をオンにし、残りの油を注ぐことにした。

注ぐ前の状態

 下の動画が、キャノーラ油を10kg注ぐまでの様子だ。8分ほどと思ったより時間を必要としたため、動画は早送り版。電源投入のところだけ通常速度だ。油をすべて注いだところ、深さは約13cm。30cm×30cm×13cmの油プールの完成だ!

この時点では、CPUクーラーは不要と思っていたのだが

OCCT 4.4.2を起動させて写真を撮影したところでブラックアウト

 以降も、起動してすぐにプッツリとブラックアウトしてしまい、かつ再起動もかからない場合は、熱が原因であることが多い。

 またUEFIの画面で見ると、CPU温度がギュンギュン上昇するのも確認できたため、油量が足りないかと思ったが、そういえば高エネルギー加速器研究機構で見たスーパーコンピューターSuiren(睡蓮)は、ヒートスプレッダー剥き出しではなく、ヒートシンクがついていた記憶があったので、リテールクーラーを取り付けてみた。

リテールクーラーをセットした状態に変更。CPUファンは電源を取らず回していない

Wi-Fiアンテナを取り付け忘れていたので、ついでに接続。またこの写真ではゴムコーティングの切れ端も確認できる。主にインターフェースの部分が剥がれており、端子内部のコーティングが甘く、そこから油が入り被膜が浮いてしまったようだ

ともあれ、リテールクーラーを取り付けたところ、4.2GHz駆動だと一気に温度が上昇してしまうが、アイドル状態になると速やかに温度が低下すると、ステキな挙動になった

 といったことから、Atomなどの低発熱SoCならば不要だが、デスクトップ用プロセッサーになると大きめのCPUクーラーをつけておくのはマストだ。押し入れに眠っているであろう、カッコイイだけでうっかり購入してしまったCPUクーラーの出番だ!

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