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清水氏認定OC CPUをその場で殻割り!「ツクモOC塾」開催

2016年11月05日 23時00分更新

文● ドリル北村/ASCII.jp

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 プロオーバークロッカーの清水貴裕氏による「ツクモOC塾」が、ツクモパソコン本店4階で開催された。

プロオーバークロッカーの清水貴裕氏による「ツクモOC塾」

 イベントは2部構成で、第1部の「やってみようオーバークロック!」では、オーバークロックの設定の詰め方や、パーツの選び方などをレクチャーした。

オーバークロックのキモは冷却。CPU温度が80度以下になるように調整する。空冷より簡易水冷のほうが冷えるが、ラジエーターの長さが240m以下の場合は空冷のほうが冷えるとのこと

清水氏イチオシ(シミオシ)のパーツはASRock製マザー「Z170M OC Formula」。OCの世界大会で記録を出せるのはこのマザーか、ASUS「MAXIMUS VIII IMPACT」だという。CPUグリスは、同氏が昔から愛してやまないThrmal Grizzly「Kryonaut」。硬化やひび割れに強いのが特徴だ

 第2部は「プロが答えるOCワークショップ」を開催。ここでは、参加者の質問に清水氏が答えた。

 ちなみに清水氏は、ロットや製造週などがわからなくても、どのCPUが当たりか判別できるとのこと。長年の経験と秘密の見分け方があるので、ベンチをとらなくても100発100中で当たりを引けるのだという。

 また、清水氏がOCで使うマザーは、プラスティディップというゴム素材でコーティングされている。これは極冷時の結露によるショートを回避するためだが、遮熱と防塵という目的もあるので、OCしない常用でもコーティングを勧めている。色も豊富なため、マザーを好きな色に変えられる。

プラスティディップでゴムコーティングされたマザー。ゴムなので塗布後に剥がすことも可能だ

 さらに会場では、清水氏が独自にオーバークロックテストを行なったテスト済みCore i7-6700Kを数量限定で販売。このOC CPU購入者を対象とした設定の実演も行なわれた。

参加者が購入したTSUKUMO OC CPUで、OCの方法を詳しくレクチャー。CPUを載せる前に無水エタノールで接点をクリーニングし、恐る恐る(?)マザーにセットする

グリスをなじませるために、ドライヤーでヒートスプレッダを温める。触るとアチッとなるまで温めていいそうだ

はみ出したグリスが垂れないように、メンディングテープでCPUの上下をテーピング。CPUの左右は、テープの厚みが冷却の妨げになるので貼らないのがコツ

6700K(定格4GHz)を5GHzにオーバークロック。この後OCCTを1時間回し続け、5GHz常用が問題ないCPUであることを会場にいる全員で確認した。なお、ハズレCPUだと4.9GHzが大きな壁として立ちはだかり、電圧を上げてもCINE BENCHが完走しないそうだ

会場にいる猛者が殻割り器を持参していたので、OCCT完走後に購入者が殻割りに挑戦! 参加者が見守る中、無事殻割りが成功すると、拍手が起き会場が一体感に包まれた

あらかじめ塗布されていたグリスを拭き取り、清水氏イチオシの液体金属を、清水氏自らが塗る。勢い余って液体金属が遠くに飛び散っているのはご愛嬌。実際飛び出すのはよくあることなので、CPUをマザーに取り付けた状態で液体金属を塗るのは大惨事になるのでやめた方がいいとのこと

殻割りしたCPUでどこまでクロックが伸びるかは購入者のお楽しみに取っておき、5GHzに固定したうえで、いかに電圧を下げて低消費電力運用できるかを実演。殻付きの状態では1.424Vだったが、殻割りすると1.328VでCINE BENCHが完走した

【取材協力】

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