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ガジェット楽器ブームから10年、今年のNAMMに見る成熟感

2017年02月18日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 今年のNAMMショーも盛況の内に終わった模様ですが、家から一歩も出ずにNAMMを見守る立場としては、始まりも終わりも関係ない。いや、むしろ終わってからが本番。まだ大抵の製品は発売されていないし、発売時期も価格も未発表ということが多いですから。まずは期待のあの製品の価格から。

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「Korg Gadget for Mac」の価格・発売日が決定

 iPhone/iPad向けのトラックメイクツールとして好評の「KORG Gadget」に、Mac版「KORG Gadget for Mac」が登場。その製品の価格と発売日が発表になりました。通常価格2万9800円のところ、発売記念特別価格1万9800円。発売は2月28日。新規オープン予定のKORG SHOPでダウンロード販売され、同日にiOS版も「Ver.3」への無償アップデートがかかるとのことです。

 iOS版のプロジェクトとiCloudを介して同期できるので、モバイルとPCでシームレスに作業が進められる。ゆえにiOS版ユーザーは楽しみにしていたわけですが、世間ではMac OS X版は高いの安いのという話になっています。確かにこの価格はiOS版に比べるとかなりお高い。

 しかし、iOS版では課金対象になるガジェットも含め全種、さらに単体の音源として販売されている「KORG Module」「ARP Odyssey」なども加え30種類“以上”のガジェットが付属するので、それで納得してくださいという話です。あるいは、これらの音源はAU/AAX/NKS/VST対応プラグインとしてほかのDAWでも利用できるので、音源ライブラリとしてもいかがでしょうか? という話でもあります。そう考えるとお買い得な気もしてきますが、バラ売りがあればなお良かった気もしないではありません。

 さて、DAWとしてのハイライトは、iOS版も含めてついにオーディオレコーディングに対応したことです。おお、やっとEDMじゃない曲も作れるじゃないか! これはZurichという新しいガジェットで対応。ギター録音には専用のRosarioというガジェットがあるそうなので、アンプシミュレーターが使えるんでしょう、多分。

 ところで、コルグがPCのDAWに進出するということで、いままで仲の良かったAbletonとの関係はどうするのかが謎でしたが、仕様を見る限りいい関係のまま行けそうです。

 まず、KORG Gadgetは、Ableton Liveのプロジェクトファイルもエクスポートできるそうですが、これがなんとガジェットの音色設定込みで、そのまんまLiveの上に展開できるそうです。直感的なトラックメイクはKORG Gadgetの方に分があり、iOS版のAbleton Liveは存在しない。だからそのつもりで使ってもいいかなということです。なんならAbleton Linkに対応しているKORG Gadgetは、プロジェクトをエクスポートするまでもなくAbleton Liveと表裏一体の関係で回せるわけです。

 そして、Mac版のKORG GadgetはほかのPC用DAWに比べて機能的に軽いはず。だから細かく作り込むならAbleton Liveでやってよね。と、そういう話になっているのではないでしょうか。

 音源としての魅力以外にも、Ableton Liveのユーザーにはメリットがあります。とりあえずiOS版のKORG Gadgetにはお試し版のLEがあるので、そこから始めてみるのも良いのではないでしょうか。

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