このページの本文へ

病状が安定・やや回復したら来院しなくなってしまう困った患者を予測

NTT/東大、病態悪化に繋がる患者行動をAIが予測

2017年02月03日 18時32分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

予測モデル概要図

 日本電信電話(NTT)は2月3日、東京大学大学院、東京大学医学部附属病院と共同でAIを用いて患者の行動予測するモデルを開発。2017年度より複数病院で評価を開始する。

 とくに糖尿病患者の受診に関する行動予測。糖尿病では進行すると合併症を引き起こして病態が悪化してしまうため継続した受診・治療が必要だが、外来患者の約1割は継続して受診を受けず、再発・症状が悪化してから受診を再開するケースが多いという。

入力データの例

 NTTでは、東大の医療データや患者指導に関する知見を参考に、NTTのAI技術「corevo」の機械学習に入力。電子カルテのデータから受診の中断(予約不履行)の予測した。約900名の電子カルテデータから、予約不履行の行動を約7割の精度で予測できたという。

 患者行動予測は重点的に支援する患者の絞り込み、医師の診療支援、患者の病態の維持・改善につながることから、複数病院に範囲を広げて評価試験を行なうという。

カテゴリートップへ

灯油タンクで残量検知を実現!北海道の生活を守るIoTとは【熱量IoT】#3

動画一覧はこちら!