このページの本文へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第414回

超コンパクトに持ち歩ける太陽光充電器「ソーラーペーパー」を衝動買い!

2017年01月25日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(仕様上は)iOSデバイスとAndroidデバイスの同時充電が可能

筆者がソーラーペーパーをテストした2016年11月20日は晴れで太陽光も十分だった

筆者がソーラーペーパーをテストした2016年11月20日は晴れで太陽光も十分だった

 さて、実際にどういう条件でどのような充電ができるかやってみよう。筆者がソーラーペーパーを使用して筆者のスマホである「Galaxy S7 edge」と「iPhone 7 Plus」の2台に充電テストを行なったのは2016年11月20日。場所は東京都内のマンション南向き、太陽光を遮るモノが一切ないテラスだ。

当日の写真はちょっと曇っているように見えるが、雲が太陽を遮ることはなかった

当日の写真はちょっと曇っているように見えるが、雲が太陽を遮ることはなかった

 この日がどんな天気だったか忘れてしまったので、過去の天気をウェブで調べてみると、多少雲のかかることはあったが、基本的に「晴」の日曜日だった。

メインパネルには、AとNAの2つのUSB出力ポートと、電圧値、電流値を表示するLCDパネルが取り付けられている

メインパネルには、AとNAの2つのUSB出力ポートと、電圧値、電流値を表示するLCDパネルが取り付けられている

 ソーラーペーパーのメインパネルには「A」と「NA」の2つのUSB出力ポートが用意されている。Aはアップル系のデバイス専用の太陽光充電出力ポート、NAはアップル以外のデバイス用だ。

 NAポートは筆者の場合だと、AndroidスマホのGalaxy S7 edgeなどを太陽光充電するのに利用するポートとなる。アップル系のデバイスをNAポートに接続してもトラブルにはならないらしいが、充電スピードが落ちるとのことだ。

 また、アップル系のデバイスとAndroid系のデバイスの同時充電も、充電スピードの低下をいとわなければ大丈夫とのことだ。

 しかし、筆者の場合はそれ以前に大きな問題があり、2台同時充電はいまだ実現していない。その件に関しては後述する。

 そしてメインパネルには、2つのUSB出力ポート以外に小さなLCD表示装置がある。これは被充電デバイスであるスマホなどをソーラーペーパーにUSBケーブル接続し、充電をスタートした時点で、その充電ステータスであるパネル電圧(ボルト)を表示。その後、電流値(アンペア)を表示する。

充電開始した直後の電圧値は6.25V

充電開始した直後の電圧値は6.25V

その後、続いて表示された電流値は少し低い感じがしたが0.23Aだった

その後、続いて表示された電流値は少し低い感じがしたが0.23Aだった

 実際に筆者は太陽光充電を行なった時の状況は、電圧値が6.25V前後、電流値が0.23A前後を示していた。

 添付の取説によれば、電圧値に関して、5V以下は充電に難ありで電流値の表示がされない場合があり、5.4~6.0Vでは弱く、6.01~6.4Vは普通、6.41V以上が太陽光発電には最適値のようだ。

 この基準から言えることは、筆者のソーラーペーパーのLCDが示した値は“普通中の普通”という感じのようだ。

なぜかiPhoneへの充電ができない……

純正のケーブルを使用して、iPhone 7 Plusに太陽光発電で充電してみた

純正のケーブルを使用して、iPhone 7 Plusに太陽光発電で充電してみた

 ソーラーペーパーの製品個体差によるものかどうか今のところ不明だが、筆者の場合は、太陽光充電のできるチャンスの中でも決して悪くない環境や機器の状況にも関わらず、iPhone 7 Plusにまったく充電ができなかった。

 非純正のケーブルを使ったりした場合に、iOSからときどき叱られる「このアクセサリは使用できない可能性があります」という例のメッセージが常に登場してしまう。

残念ながら、何をやってもiPhone 7 Plusには太陽光発電による充電はできなかった

残念ながら、何をやってもiPhone 7 Plusには太陽光発電による充電はできなかった

 もちろん筆者は最初にこのエラーメッセージが表示された時に、ケーブルの問題だと思い、iPhone 7 Plusに同梱されてきた純正ケーブルに交換したが、結果は何度やっても同じだった。

 バッテリー残量を50%で行なっても80%で行なっても結果は同じ。純正以外の高級な充電ケーブルを使っても結果は同じ。

一方、筆者のメイン機であるGalaxy S7 edgeには何の問題もなく充電可能だった

一方、筆者のメイン機であるGalaxy S7 edgeには何の問題もなく充電可能だった

 一方、筆者のメイン機であるGalaxy S7 edgeは何の問題もなく太陽光充電が可能だった。ソーラーペーパーに限らず、比較的気難しいiPhone系では同様の事はよく経験するが、いろいろケーブルを交換したり、バッテリー残量を変え、充電環境を変化させても同様のエラーは常に表示されてしまうという結果に終わった。

 秋から冬にかけては極めて晴天の多い東京地方だが、2016年の11月の晴れは、筆者がソーラーペーパーをテストした11月20日を含めても月30日のうち、晴れの日は全部で14日あった。

 この時期の東京でも、ほぼ太陽が姿を現わさない曇天の日も数日続くことがある。日本国内では、きっとこの時期の晴れの日が東京より多い地方はそれほどないだろう。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン