このページの本文へ

年末年始に買いたい2016年のお買い得ガジェット 第2回

10万円の4Kテレビや3万円のハイレゾオーディオ! 2016年お買い得AV機器はこれで決まり!

2016年12月21日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

約3万円でハイレゾイヤフォン付き!
ソニー ウォークマン「NW-A35HN」

NW-A35HN。色はシナバーレッドで朱色に近い赤となっている。イヤフォンまで含めて同色で揃えられている

NW-A35HN。色はシナバーレッドで朱色に近い赤となっている。イヤフォンまで含めて同色で揃えられている

 次いで注目したいジャンルが、ハイレゾ対応の携帯プレーヤー。中高級機のラインナップも充実し、最上級モデルではもはや据え置きのプレーヤーに迫る実力を備えるような怪物的なモデルなども登場してきた。

 とはいえ、気軽に持ち歩いて屋外でも音楽を楽しめることがポータブル機器の魅力でもあるので、より手頃な価格のモデルの方が気になる人は多いだろう。

 そんな身近なポータブルプレーヤーで、個人的にもっとも欲しいと思ったのが、ウォークマンの「NW-A35HN」(実売価格 3万円前後)。全5色のカラバリが用意され、付属するイヤフォンも、ケーブルからハウジング、イヤーチップまで同じ色で統一されている。この価格帯では珍しいタッチパネルも採用しており、操作感も優れている。

タッチパネルの採用で、正面はかなりシンプルな造形になった。表示画面の配色もボディーカラーに合わせたものとなっている

タッチパネルの採用で、正面はかなりシンプルな造形になった。表示画面の配色もボディーカラーに合わせたものとなっている

背面にはNFCロゴがある。Bluetoothのペアリングや接続/切断が手軽に行なえる

背面にはNFCロゴがある。Bluetoothのペアリングや接続/切断が手軽に行なえる

右側面部。基本操作ボタンや音量調整、電源ボタンなどが配置されている

右側面部。基本操作ボタンや音量調整、電源ボタンなどが配置されている

底面部には接続用のウォークマン端子とヘッドフォン出力端子、ストラップ取付部がある

底面部には充電/PC接続用のウォークマン端子とヘッドフォン出力端子、ストラップ取付部がある

 従来モデルからは機能も含めて大きく一新され、上位モデルと同じく音楽再生主体のシンプルなものとなった。

 ハイレゾ対応の音楽再生のほかは、FMラジオ視聴や語学学習のための可変速再生や任意の位置を指定できるA-Bリピート再生などを備えるのみ。ネットワーク機能や動画再生といった機能を潔く省略して、音質を追求している。

 オーディオ回路は、44.1kHz系と48kHz系のデュアルクロック搭載をはじめ、数々の高音質パーツの採用や電源部の強化などが施されている。

 アンプ部は独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」で、ハイレゾ音源はリニアPCM最大192kHz、DSD再生11.2MHz(PCM変換)に対応。アナログアンプ出力を35mW+35mWと従来モデル比で約3.5倍に拡大したことで、より力強い再生音を実現した。

 それでいて、バッテリー寿命はハイレゾ再生時で約39時間(FLAC 96kHz/24bit ノイズキャンセルオフ)という長寿命になっている。

 このほか、多彩なモードを備えるイコライザーによる音質調整をはじめ、低音域の再現を調整できるDCフェーズリニアライザーなどの高音質機能が盛り込まれている。

 最大の魅力はやはり音質。従来よりもナチュラルな感触の音に仕上がっているが、低音域の芯の通った力強さや、中高音域のアタックの勢いの良さなど、エネルギー感の豊かな音までしっかりと再現できる。ハイレゾ対応機としてはエントリークラスの価格ながらも、なかなか本格的な音になっている。

 そして、付属のイヤフォンを組み合わせてのノイズキャンセル機能もなかなかのもの。不快な低音域の騒音はかなり効果的に低減するし、人の声や中高域も耳障りにならない感じに静かになる。

 ハイレゾ対応やノイズキャンセルなど、音楽再生のための機能をしっかりと盛り込みながら、優れた音質を実現しており、その内容の充実度はかなりのもの。初めてのハイレゾ入門機にはぴったりだし、末永く使えると思う。

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中