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大手企業とベンチャーを泥臭くつなぐ01Boosterのアクセラレータープログラム

連載
大手に訊くスタートアップ支援の狙い

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事業創造期間の認識のズレを正すべし

 自身のミッションを“日本を事業創造できる国に変えること”にあると断言する鈴木氏は、日本の大手企業のベンチャー支援について、事業創造に必要な期間に対する認識のズレが大きい点を指摘する。

「日本の大手企業にはいわゆるサラリーマン経営者が多く、3年から5年ほどで入れ替わってしまいます。そうするとどうしても目先の結果を求めしまうのですが、事業創造の期間というのはもっと長いんですね。なので、期間のズレが生じてくるのです」

 そのためまず必要となるアプローチは、ベンチャー支援は中長期で成果を出すものだという共通認識を社内に根付かせることにある。01Boosterが、ある意味アクセラレータープログラムそのもの以上に研修に力を入れるのも、社員や経営陣のマインドセットを変えて、イノベーションの空気を醸成する狙いがあるからだ。

 それとともに、小さくてもいいので成果を積み上げる活動を意識することも大切だという。ひとつずつ成果を社内に示すことでコンセンサスが得られ、やがて市場にも示していけるようになるからである。

 では具体的に大手企業はどのようにベンチャー支援を進め、そこから何を得ようとしているのか──。この疑問には次回、鈴木氏に答えてもらうとしよう。

01Booster 鈴木規文代表取締役

■関連サイト
01Booster

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