現状最高クラスのスペックであるCPUと最新のビデオカードがセットとなっているドスパラの「パーツの犬」VR-001。今回はベンチマークテストを行ない、その実力を測るわけだが、計測するまでもなく高いポテンシャルを発揮することが予想できる。どのくらいの数値が出てくるのか楽しみにしつつ、3Dグラフィックのレンダリングやゲーム操作の快適さについてベンチマークテストを行なった。ではそのテスト結果を見てみよう。
CINEBENCHでCPU負荷テストを行なう
まずは3Dグラフィックのレンダリングなどのベンチマークテストが行なえる「CINEBENCH」。このソフトではCPU性能などを測ることができる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。
グラフィックスAPIのOpenGLは143ポイントを超える高い数値が出た。またCPUの性能テストでは779ポイント。800ポイントは超えなかったが、パワー自体は疑いようがないだろう。
PCMark 8によるパフォーマンスチェック
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回はブラウジングやビデオチャットなどの通常作業のパフォーマンスを測る「Home」、3Dゲームや画像処理ソフトなどのパフォーマンスを測る「Creative」のチェックを行なった。
スコアは「Home」が4887、「Creative」が7533となった。「RUN DETAILS」のグラフを見てもわかる通り、どちらも優秀なスコアだ。
3DMarkによるパフォーマンスチェック
ゲーミングPCとして気になるのはやはり3D性能だろう。そこで、GPUのパフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを行なった。
スコアは「Fire strike」が17943、「Sky diver」が38275、「Time Spy」が7055となった。以前行なった同CPU+GeFORCE GTX 1070のマシンと比べるとどのスコアも20%以上いいスコアになっている。
「ドラゴンクエストX」ベンチマーク
それではゲームのベンチマークで本機のパフォーマンスを見てみよう。ゲームのベンチマークではこれまでの結果を踏まえ、低品質での計測はなしとした。おなじみの「ドラゴンクエストX」ベンチマークでは、1980×1080の解像度で標準品質と最高品質で計測した。
どちらもかなり高い数値だが、スコアに差が現れなかったのは、標準品質と最高品質の負荷の差がそれほどないのだろう。
「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク
こちらも高いグラフィックス描画能力が求められる「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク。全画面表示で1980×1080の解像度で計測した。
このベンチマークテストでも、標準品質と最高品質の差がほとんど見られなかった。最高品質でプレイしても余裕だ。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク
高いグラフィックス描画能力が求められる「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク。全画面表示で1980×1080の解像度、DirectX 11で計測した。
このベンチマークテストでも最高品質で「非常に快適」という結果となった。これまでベンチマークテストをいろいろなPCで行なってきたが、2万ポイントに近い数値は初めてみた。
全体の感想としては、ゲーミングPCとしての性能はさすがは最新最強クラスのCPUとビデオカードを搭載したマシンであり、文句のつけようがない。しかも自作PCセットであるため、この高いスペックでありながら17万円台で購入できるというのは非常に大きいポイント。自作PCセットなので、自分で組み立てる手間はかかるが、それも難しくなく、パーツの相性などは保障済みなので、より高い性能のマシンを安く購入したいという人にはぴったりだろう。