撮影後にピントの修正やボケ味調整が可能
Eye-Plugでできるのは、2台のカメラで撮影して実現する「後からピント」、背景のボカシ調整、マジックフィルターによる撮影写真のアレンジ、3D立体写真(静止画と動画)撮影の4つだ。
3D立体写真の撮影を除いて、筆者が愛用している「Huawei P9」などではすでに実現している機能だ。
4つの機能を実現するには、まずスマホに専用のアプリケーションを2つ導入することが必要だ。後からピント機能などを実現する「Eye-Plug Photo」と「Eye-Plug 3D」がそのアプリケーションだ。
まず、後からピントは昨今のスマホの標準機能としても登場してきているカメラ機構を2台搭載したモデルと同様で、2つのカメラ機構がそれぞれ近景と遠景を分けて撮影し、その後、合成する仕組みのようだ。
被写体は90cm以上離れて(離れすぎずに)撮影するのが“後からピント”を成功させるコツだ
それぞれのレンズには被写体までの距離に条件があるようで、Eye-Plugをアプリと一緒に使用するときには、被写体から90cm以上離れることが基本的な条件だ。
あまりにも被写体が近いと、撮影中にアプリ上の「!」マークが点灯して注意してくれる時もあるが、どうも動作が不安定で、警告なしに撮影できてしまうことも多い。
撮影時の問題があったりで、後からピント機能を使えない写真は編集(後からピント)しようとすると「編集不可の画像です」と表示される
そんな時は、後からフォーカス調整をしようと目的の写真を呼び出すと「編集不可の写真です」と親切に注意してくれる。後からピント(Refocus)にピッタリな写真は、被写体が約1mくらい前にあって、周囲が明るく、背景はできるだけ複雑な方がいい……といった、なかなか売り手市場の条件なのだ(*^^*)。
後からピント機能を適用する前の写真
前景のクマにフォーカスし、ボケを最大にした写真。背景が大きくボケている
背景のロディにフォーカスし、同じくボケを最大にした写真
試しに筆者は、距離は仰せの通り、明るいが多少逆光気味、背景はそこそこ複雑な室内で撮影してみたが、フォーカスポイントの選択やそれ以外の部分のボケ具合などもそこそこ上手くいった。
しかし、残念というか当然と言うか、Huawei P9の「ワイドアパチャ効果」やGalaxy S7 edgeの「選択フォーカスモード」には及ばない。
サムネイルを見ると後からピントの編集可能な写真は「I」マークが付いている
後からピントを適用する前の撮影したままの写真
Refocus(後からピント)機能を選択して、フォーカスポイントを遠景にしてみる
こういう多少複雑な写真になると、後からピントの破綻が出てくる。後からピントは、ピッタリの被写体とその背景を選ぶのには少しだけ慣れが必要だ
後からピントやボケ加工の拡張機能を楽しむには、P9やGalaxy S7 edge以外のスマホユーザーならEye-Plugはいい拡張的な選択だ。
しかし、すべてのAndroidスマホで動作する保証はなく、筆者の友人は手持ちの2台のスマホのいずれでも動作しなかったということなので、心配な方はネットで情報収集するか、販売元に確認するのがいいかもしれない。

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