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魅惑のXperia周辺機器 第17回

投影場所を選ばないプロジェクター「LSPX-P1」:Xperia周辺機器

2016年09月04日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 Xperiaの表示画面を大画面で鑑賞できたら楽しそうとは思うものの、プロジェクターを用意するとなると、どうにも設置やら持ち運びがめんどうで断念してしまいがちです。

 ソニーのポータブル超短焦点プロジェクター 「LSPX-P1」はバッテリーを内蔵しており、持ち運んでテーブルや壁の近くに置いてすぐ近くの場所に映像を映し出せるというおもしろアイテムです。

 本来は投影する「プロジェクター」そのものと、HDMI端子の外部入力のある「ワイヤレスユニット」の2つのユニットがあり、ワイヤレスユニットに再生したい機器をつないでおけば、ワイヤレスでプロジェクターとつながって、家中を移動して楽しむことができます。

 今回は、Xperiaをフル活用できる使い方という方向性で話を進めます。「LSPX-P1」のプロジェクターの大きさは約81×131×131mmで重量は約930g。CDケースを7枚くらい重ねたほどのサイズで、片手でつかめる程度です。真っ白でシンプルなボディーは、プロジェクターとは思えないデザインです。

 「LSPX-P1」とXperiaをBluetoothでペアリングして「ポータブル短焦点プロジェクター」アプリを使って操作します。このアプリでは、プロジェクターから映し出したいモノ(ポスター、ワイヤレスHDMI、写真をキャスト)を選ぶだけで、プロジェクターにありがちなシビアな設定をする必要はなく、壁面や床面に映像を投影できます。

 もしも調整したいと思えば「音量」「明るさ」「フォーカス」「台形補正」「画面の回転」などを設定できますが、基本的に音量さえ好みに合わせておけば、あとは自動で合わせてくれるので意識することもありません。

 「写真をキャスト」を選ぶと、Xperiaの中にある写真をプロジェクターに映し出せます。とはいえ、Xperiaにある写真を何でもかんでも投影してしまうと非常にマズイ場合もあります。そこで、プロジェクターに表示してもいい画像を事前にピックアップして、さらにBGM(音楽)を指定してスライドショーとしても投影できます。

 「LSPX-P1」を床に置いたままで映し出してると、すぐそばに22型の映像が現われます。手元に画像が映し出されるのはなかなか新鮮な気分です。解像度が1366×768ドットだったり、明るさが100ルーメンだったりと、設置型のプロジェクターと比較すると性能に物足りなさを感じるかもしれませんが、周囲を暗くすればクッキリハッキリと見えて感動のほうが大きくなります。

 また、白い壁やスクリーンを利用して「LSPX-P1」の位置を少しづつ離すだけで、どんどん画面は大きくなります。ズーム機能は備わっていないため、シンプルに位置を調整して好みのサイズを決めてしまいます。そもそもプロジェクター本体が小さくバッテリー駆動できるので、場所を固定したい時にも本を積んで高くしようかな、といった手軽さで使えます。

 おもしろ機能として用意されているのが「ポスター」です。あらかじめ本体のメモリー内に用意されているコンテンツを選ぶと、まるで窓から景色を眺めているような映像がプロジェクターに映し出されます。しかも、実際に自分のいる場所の天気情報から、晴れの日は晴れの景色、雨の日は雨の景色を表示したりと、目の前に擬似的な窓があるような体験ができます。

 時計も表示できます。指定した時間にだけ起動する機能もあり、プロジェクター本体にXperiaを持って近づいた時に電源オン、離れると電源オフといった具合に、本体に触れなくても映像が出てきたり消えたりという近未来っぽさも味わえます。

 くどくどと書き連ねましたが、ぶっちゃけるとXperiaの画面をそのまま投影することも可能です。完璧にXperiaの画面そのまま映し出せるプロジェクターなので、こうなるともう何でもアリです。

 静止画にこだわることもなく、YouTubeやニコニコ動画、Netflix、Hulu、dアニメストアといった動画コンテンツもプロジェクターで見たい放題です。繰り返します、いつでもどこでも動画が大画面で見たい放題です。さすがにタッチ操作に反応はしませんがゲーム画面も映し出せたりと、あらゆるアプリやコンテンツが大画面で楽しめます。

 そしてもはやお約束でやりたかった「めざましアスナ」アプリをプロジェクターで投影すると、リアル等身大のアスナに毎朝起こしてもらうこともできます。個人的にはここに未来を感じるのです!

 Xperiaの表示を大画面に映し出すにはテレビが手っ取り早いのですが、どうしても特定の場所でしか見られません。Xperiaといっしょに持ち運べるポータブル超短焦点プロジェクターであれば、ひとりで動画やゲームを楽しんだり、家族や友達みんなで写真を見るといった使い方ができ、楽しさが増すのではないかと思います。

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