問い合わせメール・Twitterアカウントを共有管理する「Re:lation」を体験してみた
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メールを使いやすくする機能は一通り網羅している
複数ユーザーで活用するとはいえ、「Re:lation」はウェブメールサービスでもあるので、メールを活用する機能は一通り搭載している。たとえば、定型文や署名を用意して返信の手間を省くとか、カラーフラグやラベルを設定してメールを分類したりできる。ダイレクトメールを迷惑メールに振り分けたり、不要なメールは削除することも可能。メールの内容によっては「対応不要」としたり、「保留」することもできる。
またメールの検索も可能。さらにその検索条件を「クエリ」としてサイドバーに登録し、手軽に検索する機能もある。初期設定では「自分が担当の未対応」というクエリが登録されており、見逃しを防ぐような使い方が用意されている。色分けやラベルなども指定できるので、ユーザー企業側の細かいニーズにも対応できる。たとえば、社長は基本メールを見ないが、「クレーム」ラベルが付いたものだけは確認するといったことが可能になる。
Twitterアカウントと連携し、投稿やエゴサーチも可能
このほかすごいところは、メールだけでなくTwitterアカウントにも対応している点。メンションやダイレクトメッセージを受け取れるほか、新規投稿やキーワードを指定してのエゴサーチも可能。自社に関する最新の反応をリアルタイムにチェックし、必要であればダイレクトに対処することができる。
アシスタントアカウントであれば、メールと同様ツイートも直接投稿はできず、上司の承認を受けて送信してもらう必要がある。炎上防止のために、Twitterの運用も「Re:lation」を利用するのもいいだろう。
充実の機能でさまざまなメール運用ニーズに応えてくれる
今回は全機能を使える管理者とアシスタントのメンバーを取り上げたが、このほかにも多くの機能を搭載しており、多種多様なニーズに対応してくれる。今回は紹介しきれなかったが、メッセージの確認と返信の作成のみができるアシスタントのほかに、送信できるオペレータ、承認も可能なマネージャなど、柔軟な権限管理ができる。
メールの自動振り分け機能も搭載し、条件によって特定の担当者を設定したり、ラベルや色を付けたりできる。プランによっては受信箱を複数作成することもできる。複数のメールアドレスを同じ画面で管理できるのだ。部門ごとに問い合わせメールを用意している企業や、複数の会社を経営している人などは重宝するだろう。
料金プランは、5種類用意。無料のフリープランは、ユーザーは5名までで送信可能なユーザーは一人。受信箱やTwitterアカウントは1個までとなっている。スタンダートプランはユーザー数10名まで、受信箱は10個、Twitterアカウントは5個など充実の機能を利用できる。価格は2万9800円/月だ。それほど大きくない会社なら、ユーザー数10名までのライトプラン・1万2800円/月で運用できるだろう。
企業のメールアドレスを複数ユーザーで運用している、という人にはぜひオススメしたいサービス。バックオフィスのツールとしてはやや高く感じるかもしれないが、ばっちりはまるとトラブル回避や業務効率化の効果の大きさを実感し、納得するはず。興味を持ったら、まずは無料お試しプランを試してみよう。20日間だが、上位プランの機能を利用することができる。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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