最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第165回
Galaxy S7 edge、HTC 10、Xperia X Performance、夏の3強スマホを比較!
2016年08月01日 12時00分更新
主要キャリアのこの夏の代表的なAndroidスマホと言えば、Galaxy S7 edgeとXperia X Performance、そしてauからのみリリースされるHTC 10の名が挙がるはず。最強クラスの性能を持つ、人気端末3台の実力をチェックしていこう。
3機種ともとにかく高いスペック
その中でもGalaxy S7 edgeがリード
今回から4回に渡って、最強クラスの夏スマホ3機種を比較する。Galaxy S7 edgeはドコモとau、Xperia X Performanceは主要3キャリアすべて、そしてHTC 10はauからのみのリリースだが、キャリアのバランスを考えて、それぞれのキャリアから1台ずつピックアップしている。まずはそれぞれの簡単な紹介から。
●NTTドコモ「Galaxy S7 edge SC-02H」
昨年のGalaxy S6 edgeで話題になった、曲面ディスプレーを採用したGalaxyの最新モデル。ディスプレーは5.5型で、もちろん有機ELを採用。解像度はWQHD。バッテリー容量は3600mAhと大きく、カメラに採用された高い技術も魅力。
●au「HTC 10 HTV32」
こちらもカメラを売りにする。リア/インカメラとも光学式手振れ補正を搭載したほか、起動速度にも自信あり。ハイレゾ対応イヤホンを同梱し、音のチューニング設定も可能。USB端子はType-Cで急速充電にも対応している。
●ソフトバンク「Xperia X Performance」
Xperiaもやはりカメラのこだわりに注目で、インカメラは13.2メガ、起動や撮影速度もXperia史上最速という。Xperiaシリーズらしく、ハイレゾ再生に加えて、ノイキャンも搭載。バッテリーの寿命は最大約2倍になったとアピールする。ドコモ、auからも発売中。
詳細なスペック、対応機能については以下の表のとおりだ。
ドコモ 「Galaxy S7 edge SC-02H」 |
au 「HTC 10 HTV32」 |
au 「Xperia X Performance」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | サムスン電子 | HTC | ソニーモバイル |
本体サイズ | 約73×151×7.7mm | 約72×146×9.2mm | 約71×144×8.6mm |
重量 | 約158g | 約161g | 約165g |
画面サイズ | 5.5型 | 5.2型 | 5型 |
画面解像度 | 2560×1440ドット | 2560×1440ドット | 1920×1080ドット |
OS | Android 6.0.1 | Android 6.0.1 | Android 6.0.1 |
CPU |
クアッドコア 2.2GHz+1.6GHz |
クアッドコア 2.2GHz+1.6GHz |
クアッドコア 2.2GHz+1.6GHz |
ROM/RAM | 32GB/4GB | 32GB/4GB | 32GB/3GB |
メモリーカード | microSDXC(200GB) | microSDXC(200GB) | microSDXC(200GB) |
下り最大通信速度 | 375Mbps | 370Mbps | 262.5Mbps |
国内4G対応周波数 | 2GHz(1)、1.7GHz(3)、800MHz(19)、1.5GHz(21)、700MHz(28) | 2GHz(1)、1.7GHz(3)、800MHz(18/19/26)、WiMAX 2+(41) | 2GHz(1)、1.7GHz(3)、900MHz(8)、AXGP(41) |
キャリアアグリゲーション | ○ | ○ | ○ |
VoLTE | ○ | ○ | ○ |
連続通話時間 | 1260分(LTE) | 1590分(LTE) | 1380分(LTE) |
無線LAN |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | 1220万画素 | 1200万画素 | 2300万画素 |
インカメラ | 500万画素 | 500万画素 | 1320万画素 |
防水/防塵 |
IPX5/IPX8/ IP6X |
×/ IP5X |
IPX5/IPX8/ IP6X |
ワンセグ連続視聴 | 9時間50分 | × | 8時間18分 |
フルセグ連続視聴 | 6時間50分 | × | 7時間6分 |
FeliCa | ○ | × | ○ |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.2 | 4.2 | 4.2 |
MHL(HDMI) | × | ○ | × |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM |
バッテリー容量 | 3600mAh | 3000mAh | 2570mAh |
Qi | ○ | × | × |
生体認証 | 指紋 | 指紋 | 指紋 |
カラバリ | Black Onyx、White Pearl、Pink Gold | カメリアレッド、カーボングレイ、トパーズゴールド | ライムゴールド、ホワイト、グラファイトブラック、ローズゴールド |
キャリアが提供する最新機種だけあって、とにかく豪華なスペックだ。そのため本体サイズも大きめだが、3機種ともさほどそう感じないのは、狭額縁などに工夫がなされているのとともに、使う側がこのクラスのサイズに慣れてきたせいだろうか。また解像度も高精細で、Galaxy S7 edgeとHTC 10はWQHD(2560×1440ドット)。Xperia X PerformanceのみフルHDだ。
3機種ともOSはAndroid 6.0.1。CPUも最新のSnapdragon 820。コア数だけなら、クアッドコア(4コア)なのだが、現時点でスマホ最速と言える性能を持っている。メインメモリーも2機種は4GBで、Xperia X Performanceは3GB。下りの通信速度は3キャリア/3機種ともに3波のキャリアアグリゲーションに対応するが、ドコモ版のGalaxy S7 edgeがスペック上は下り最大375Mbpsと最速になる。いずれにせよ現時点でのエリアは限定的だ。
3機種とも当然VoLTEは利用でき、ドコモが今夏モデルから開始したより高音質化されたVoLTE(HD+)にもGalaxy S7 edgeは対応する(ドコモ版Xperia X Performanceも対応する)。カメラは画素数だけならXperia X Performanceが倍だが、それぞれ最新センサーを搭載し、独自の工夫をしているので、画素数だけで画質がいいとは一概には言えない。
4Gの対応周波数帯に関しては国内のもの。またHTC 10にはau以外の周波数帯も含んでいる。HTC 10は国内向け機能には限定的で、ワンセグだけでなく、おサイフケータイや防水にも非対応。ただし他の2機種もワンセグ/フルセグ機能のアンテナは付属ケーブルを用いる。
バッテリー容量を見るとXperia X Performanceが2570mAhとやや小さめ。ただし画面サイズも解像度も低いので、バッテリーの持ちはどうなるかは単純には言えない。また3機種とも指紋センサーを搭載しているのは最新機種ならでは。
3機種とも人気のSIMフリースマホなどと比べると、かなりハイスペックだが、そのなかでもGalaxy S7 edgeがまずはリードと言える。対応機能で取りこぼしがなく、他の2機種と比較して劣っていそうなのは本体サイズがやや大きい点とカメラの画素数だが、どちらも数字だけではマイナスとは言えない。あとはコスト次第とも言える。
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