Facebookでも360度動画を楽しめる手軽さ
VR入門にはうってつけ
ご存知のように、SNSの草分けでもあるFacebookは、Oculus VRを買収し、すでにFacebook上では360度映像はごく普通の映像データとして扱えるようになっている。筆者もすでに従来の静止画に代えて、いくつかの360度映像をアップロードしている。
しかし、大事なことは360度映像と言っても、最初のうちは感動するが、見慣れてくると、ごく普通の動画とさして変わらない印象となる。やはり映像において一番大事なのは、「スケール感」なのだ。
静止画写真200年の歴史は素晴らしく、今なお発展している技術にはもの凄いものを感じるが、時代の大きな流れは明らかに動画に向かっている。静止画から動画へのジャンプは人によって感じ方はさまざまだろうが、感覚的には100倍くらい凄いと言ってもいいだろう。
しかし、どんなに大きなスクリーンで見ようが、そこにはリアリティというスケール感はあまり感じられないのが残念だ。劇場映画が2Dから3Dになり4Dに向かっても、やはり動画の世界の枠は超えてはいない。
VRがサイズの差こそあれ普通の動画と一番違うのは、自分の存在と、周囲との共生感、そして圧倒的にリアリティのあるスケール感だろう。Facebookにアップロードされた360度映像をグリグリ回して見ても、それはあくまで動画の延長に過ぎない。
VRの世界はそれらとは一線を画するモノなのだ。しかし、その「自己の存在感」と「周囲との共生感」、「圧倒的スケール感」はVR HMDを装着した者にしか分からないのがVR市場のマーケティングの難しさなのだ。
残念ながら、いくら“すごいすごい”と言っても、かぶって見るまではほとんどわからないのがVRなのだ。Gear 360+Galaxy S7 edge+Gear VRの三点セットは、それらをたった一回の装着で理解して満喫できるスーパーエントリーキットなのだ。
VR化の操作はいたって簡単だ。モバイル端末から見えるお気に入りの映像画面で、上のほうに表示されている「GEAR VRで表示」をタップするだけで、後は、Galaxy S7 edgeの本体をGear VR(VR HMD)にセットするだけ。たったそれだけで、最新のVRの世界に没入することができる。
Gear 360+Galaxy S7 edge+Gear VRの三点セットによるVR体験は、HMD本体だけで10万円、満足行く十分なパワーのパソコンと合わせると50万円越えのご本家のOculus Riftに比べれば、解像度も低いが、素人が初めて接するVRとしては極めて上出来だ。
Gear 360で撮影した映像をGear VRで観てみたら、いつものコンサート会場も、普段のミーティングも、ワンちゃんの散歩スタイルも、今までと大きく変わるだろう。
映像の編集作業の好きな人なら、Gear 360 ActionDirector (Windowsアプリ)をダウンロードして、Gear 360に添付されているプロダクトキーを入力すれば無料で利用できる。
Gear 360+Galaxy S7 edge+Gear VRの3点セットはVRワールドを思い切り楽しめる贅沢な入門キットだ。
今回の衝動買い
アイテム:Gear 360
価格:ヨドバシ・ドット・コムにて4万9550円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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