3D性能を計測する「3DMark」
3D性能を計測する「3DMark」では、もっとも負荷の高い「Fire Strike」で「790」という結果だった。CPU内蔵のIntel HD Graphicsが使われていることを考えれば妥当な結果だ。ただDirectX 9相当の「Ice Storm」については比較的高いスコアが出ているので、軽めのゲームであればある程度遊べるかもしれない。
「PCMark 8」実行中のCPU温度を確認してみたところ、最大で70度近くにまで達する場面はあったものの、動作周波数を見る限りではパフォーマンスの低下は見られなかった。「HP Spectre 13-v000」はふたつの空冷ファンを搭載していることもあり、排熱が効果的に行なわれているのだろう。ファンの駆動音についてはベンチマーク中はそれなりに聞こえていたものの、軽めの作業を行なっているときはほぼ無音に近い状態だった。
バッテリー駆動時間テストは、約9時間2分
実際のバッテリー駆動時間を計測するために以下の条件でテストを行なったところ、満充電の状態から約9時間2分でバッテリー切れとなり休止状態へ移行した。カタログ値ではバッテリー駆動時間が9時間となっているので、ほぼ公称値どおりの結果だ。使い方によって実際の駆動時間は変わってくるが、無線LAN経由でネットにアクセスし続けるテストでこれだけの結果であれば、急なバッテリー切れで困ることはないと思われる。
バッテリー駆動時間テストの条件
- テストには「BBench」を使い、10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化
- Windows 10の電源プランを「省電力」に設定
- 液晶ディスプレーの明るさを40%に設定
- 液晶ディスプレーの輝度調整機能を無効化
- 無線LANはオン、Bluetoothはオフに設定
- ボリュームは50%に設定
「極上のモバイルPC」を求める人にオススメ
ベンチマーク結果をご覧いただくとおわかりのように、「HP Spectre 13-v000」はデザインだけでなくパフォーマンスにも優れるノートだ。モバイルノートとしてはもちろん、普段使いのメインマシンとしても利用できるパワーを持っている。もしデスクで作業を行なうならば、より快適に使うために、オプションとして用意されているマウスを追加しておきたい。本体と同じカラーを採用しているので、デザインを統一したい人にピッタリだ。デザインの統一という点では、先に挙げた牛革バッグ「HP Spectre レザークラッチバッグ」も注目に値する。
筆者はこれまで多くのノートをレビューしてきたが、「HP Spectre 13-v000」ほど完成度の高いデザインのモデルは見たことがない。ぜひ一度実際に手にとって、その仕上がり具合を確認していただきたい製品だ。「HP Directplus Station」(全国のビックカメラおよびびヨドバシカメラの一部店舗内)と、二子玉川 蔦屋家電で展示・販売中とのことなので、自分の目でチェックすることをオススメしたい。