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カッコよし、死角なし──写真で見る「HP Mini 1000」

2008年11月25日 18時21分更新

文● 小林 久/トレンド編集部

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HP Mini 1000。“uzu”(渦)と名付けられた新しいZEN-designを採用する。「hp」のロゴも従来とは異なる形状に

遅れてきた本命──スペックはもちろんデザインも充実


 UMPC/Netbookも、一周回ったというか、各社から一通りの製品が出尽くした感がある。当初は、さまざまなCPUを搭載したモデルが存在し、スペック面でも若干厳しい印象のものもチラホラあったが、現状ではAtom搭載で、1kg前後、ディスプレー解像度も実用上不満のないレベルと、一定の水準をキープするものばかりになった。

 それではこれからの選択基準は何になるのだろうか。ひとつはデザインだと個人的に考えている。本日登場した、日本ヒューレット・パッカードの「HP Mini 1000」は、そんな新しい世代のUMPC/Netbookとして期待を感じさせる1台だ。

リチウムイオンポリマー電池採用で、本体が大幅に薄型化した

 同社は今年5月に、VIA C7搭載の「HP 2133 Mini-Note PC」を発表している(関連記事)が、今回登場したのはこれに続く製品。型番から分かるように、HP 2133はビジネスユースを意識した製品だが、ネット直販などを通じて個人にも人気があった。

 とはいえ、Atom登場以前の端境期に登場した製品のため、スペック的に見劣りするのは否めない面もあった。

HP 2133 Mini-Note PC。ビジネスノートとして併売される。こちらのデザインのほうが好きという人もいるはずなので、Atom搭載が望まれる

 金属外装の高品位なボディーなど、競合製品にない魅力も備えていたが、ニーズとして高まっている動画共有サイトの閲覧といった部分には非力で、Windows XPへのダウンロード権が付属するモデルがあったとはいえ、標準では負荷が高めのVistaしか選べないという敷居の高さもあった。

 今回登場したHP Mini 1000は、Atom搭載Netbookとしては、最後発となるが、そのぶんスペック面で死角のない1台に仕上がっている。まず、印象的なのが、リチウムイオンポリマー電池採用で大幅に薄型化した本体。厚さは25.9mmと薄型で、重量は約1.1kg。10.2型ワイド(1024×600ドット)のディスプレーを装備。

 サイズ感としては、ライバルのASUS「Eee PC S101」関連記事)とほぼ同等である。

ASUSのEee PC S101。こちらもスワロフスキー製クリスタルガラスの採用など、デザインにこだわっている

 Atom N270(1.6GHz)、Intel 945GSEチップセット、1GBメモリーといった基本仕様は、Netbookとしては標準的。キーボードは17.5mmピッチで、配列にも不自然さはない。

 Eee PC S101はSSDのみだが、HP Mini 1000は、8GB SSDのほか、16GB SSD(+外付けで8GBのUSBメモリーが付属)、60GB HDDの3種類のストレージが選べる。SSDには低消費電力で高速という利点があるが、容量的に厳しい面があるので、ノートパソコンとしてある程度完結した使い方を想定している向きにはうれしいポイント。

 直販価格は8GB SSDモデルが4万9980円16GB SSDモデル60GB HDDモデルが5万4600円。なお、上位2モデルは、IEEE 802.11b/gとBluetoothの無線通信が可能だが、SSD 8GBモデルはBluetoothが付属しない。発売はいずれも12月上旬。

 このサイズとスペックで5万円切りの価格設定になっているというのは、非常にお買い得感がある。

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