速いPCは欲しいけど、高額なマシンは買えない。後々拡張しながらマシンスペックを上げていきたい。しかし、後のことを考えると、基本スペックは高くしておきたい。そのようなニーズを満たすには、CPU性能が高く、ほかの構成はシンプルなPCが最適だ。今回紹介するドスパラの「Magnate IM」は第6世代CPUであるインテル Core i5-6500を搭載しながらも税込みで6万円台というコストパフォーマンスのよいマシン。
高性能なグラフィックボードなどは搭載していないが、必要に応じて後から機器などを追加できる拡張性が高いミニタワー型筐体となっている。また、シンプルな機器構成といっても、必要な要素はすべて一通り揃っている「Magnate IM」。今回は本機の外観などについて解説する。
筐体サイズは190mmx420mmx360mmと、一回り小さいタワー型。スリムタイプのミニタワー型ではないので、拡張スロットや拡張ベイが豊富に用意されているのが特徴。拡張スロットではPCI Express x16が1基、PCI Express x1が2基空いている。拡張ベイは5インチが1基、3.5インチオープンが2基、シャドウが1基の空きがあり、これも十分な数だろう。また、内部I/OもSATA 6Gb/sが4基のうち2基空いている。
マシン前面にはUSB 3.0のポートが2基、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子がレイアウトされている。上部にはSATA接続のDVDスーパーマルチドライブを搭載。もちろんオプションでBlu-rayドライブに変更することもできるが、その場合は8080円追加となる。すぐに必要というわけではないなら、後で交換したり、外付けのBlu-rayドライブにするという手もあるだろう。
USBポートは背面にもUSB3.0ポートが2基、USB2.0ポートが4基あり、前面と合わせて8基のポートが用意されている。またPS/2端子がキーボードとマウスそれぞれ1つずつ搭載されているので、PS/2接続のキーボード/マウスであればUSB端子を使用せずに済む。ただし、付属してくるキーボード/マウスはUSB接続のものなので、PS/2接続のものを用意するか、変換アダプタを別途用意する必要がある。
また背面にもマイク入力・ライン入力・ライン出力端子があるのでスピーカーは背面で接続できる。しかし残念ながらスピーカーは付属していないので、オプションで購入しなければならない。
付属してくるキーボードは日本語112キーボードだ。一般的な日本語106キーボードや日本語109キーボードと違い、ファンクションキーの右側に「Powerキー」、「Sleepキー」、「Wakeキー」が配置されている。「Sleepキー」はスリープ状態にする際に使用し、「Wakeキー」はスリープ状態から復帰させる際に使用する。
注意が必要なのは「Powerキー」だ。このキーはマシンをシャットダウンする際に使用するキーなので、誤って押してしまうとその時点で強制的に終了させられてしまう。「F12キー」や「Print Screenキー」を押そうとして間違って「Powerキー」を押さないように気をつけよう。
「Magnate IM」の基本構成は次の通りだ。
機種名 | Magnate IM |
---|---|
CPU | Intel Core i5-6500(3.2GHz、ターボブースト時3.6GHz) |
グラフィックス | インテル HDグラフィックス530 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 1TB HDD |
光学式ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
インターフェース(前面) | USB 3.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力 |
インターフェース(背面) | USB 2.0×4、USB 3.0×2、DVI、HDMI、マイク入力、ライン入力、ライン出力、有線LAN、PS/2端子×2 |
サイズ/重量 | およそ幅190×奥行き420×高さ360mm/およそ7.8kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
次回は、大型ファンで空気の流れを作るケース内部についてと「Magnate IM」のポテンシャルについて解説する。