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ファン付きはやっぱり安心、Cherry Trail世代のスティックPC「Diginnos Stick DG-STK2S」の外観チェック

2016年04月26日 09時00分更新

文● MOVIEW 清水、編集●オオタ/ASCII.jp

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Cherry Trail世代のスティックPCがついに登場!

 ディスプレーさえあれば普通のWindowsマシンとして使え、外出先などでデータを見せたり、ちょっとした作業も可能なスティックPC。昨年末にはいよいよ1万円を切る価格の製品も登場したが、性能的に少し頼りない部分もあった。

 しかし今年になり、CPUやGPUの性能が向上しながら価格はそれほど変わらないというスティックPCが登場。今回紹介する「Diginnos Stick DG-STK2S」もその1つで、これまで主流だったBay Trailの後継となるCherry Trail世代のCPU、Atom x5-Z8300を搭載しながら1万3800円という価格で販売されている。

 さらに、セーフティーサービスを契約すると、8778円の格安価格で購入できる「Diginnos Stick DG-STK2S」について検証してみた。

「Diginnos Stick DG-STK2S」の外観。大きめのUSBメモリーというイメージだ

各種端子やACアダプターなどが使いやすくなった

 「Diginnos Stick DG-STK2S」は、スティックPCにしては少し大きいというのが第一印象。長さは11cm強で、手の中に収まるサイズではあるのだが、冷却用のマイクロファンが搭載されたこともあり、しっかりとした厚みや重さを感じるサイズだ。イメージとしてはパターのグリップや、卓球のシェークハンドのラケットのグリップくらいといえば想像できるだろうか。実際の厚さは18mm、重さは75gとなっている。

 本体上部に電源ボタンが配置されているのだが、電源を入れるとこの部分が青く光るようになっている。スティックPCは持ち運んで使うことが前提ともなるので、電源部分が光ることで、稼働させたまま抜いてしまうといったことを防げるだろう。

 ディスプレーへの接続にはHDMI端子を用いるが、「Diginnos Stick DG-STK2S」ではその部分を覆うカバーが付属している。HDMI端子がむき出しだと持ち運ぶ際に曲がったりしないかという心配があるが、このようなカバーがあれば安心して持ち歩ける。

「Diginnos Stick DG-STK2S」の上部。右側の丸い部分が電源スイッチで、白く丸い部分が青く光る。HDMI端子には防護用のカバーが付属している

 本体側面は、電源用のmicroUSBポートとmicroSDメモリーカードスロットが配置されている。microUSBポートへ接続するACアダプターはケーブル一体型だが、それほど大きなサイズではないので持ち運びにジャマになるほどではない。また、長さも1m50cmあり、コンセントが多少遠くても支障がない長さ。なお、ACアダプターは100gを超える重さがあるので、実は本体よりも重かったりする。

電源用のmicroUSBポートとmicroSDメモリーカードスロット

付属のACアダプター。USB・microUSB変換コードではなく、コード一体型となっている

Bluetoothを使わなくてもOK
USBポートは2つ搭載

 反対側の側面には、反対側はUSB 2.0とUSB 3.0のフルサイズのポートがある。従来はmicroUSBポートという機種が多かったが、フルサイズのポートがあるおかげで変換コネクターなどを使わずに済むのはうれしいところ。

 本機では、初めて電源を入れた際、Windows 10のセットアップから始まるため、物理的に接続されたキーボードやマウスが必要になる。しかし、USBポートが2つ用意されているので、そのままマウスとキーボードを接続でき、何も用意せずにセットアップを完了できる。

 本製品はBluetooth 4.0を搭載しているので、Bluetooth対応のワイヤレス機器を使うこともできるが、とりあえずそうした機器を用意せずにセットアップまで行なえるのは便利だろう。

反対側にはフルサイズのUSB 2.0、USB 3.0のポートを配置

 HDMI端子はそのままディスプレーに接続しても差し支えないが、端子への負担や、USB機器などを本体に接続する場合に、HDMIポートの位置によってはディスプレーがジャマになったりすることもあるので、付属してくるHDMI延長ケーブルを使って接続すべきだろう。しかし、延長ケーブルの長さは15cmほどしかないので、それほど遠くへ引っ張り出せるわけではない。

 ここまででおわかりの通り、本製品を購入し、ほかに機器を追加したりすることなく、すぐに使えるようなポートなどが用意されている。microUSBではなくフルサイズのUSBポートであるなど、細かい部分ではあるが、購入者のことをよく考えた設計になっていると感じた。

 次回は、実際に本製品を使ってみた感触を紹介する。

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