Q3:アップグレード後にストレージの空き容量はどれくらい減る?
A3:だいたい3.5GBほど。ただしクリーンアップで増加分を相殺可能
試しに、東芝のWindows 7ノートPCをリカバリーしたところ、使用領域は36.4GB。Windows 10にアップグレードしたら、40GBに増えていた。
このPCでは1割増し程度だが、Windowsそのものの容量と考えると大幅アップとなる。とは言え、不要なデータを削除して空き容量を確保することは可能だ。
「ディスクのクリーンアップ」機能で不要ファイルを削除すると、増えた分はほとんど消去できる。しかし、これはアップグレード前のOSに戻すためのデータ。クリーンアップを実行すると、元のOSに戻せなくなるので要注意。
このデータを削除しないなら、不要なアプリを削除したり、iTunesなどをほかのドライブに移動するといった昔ながらのテクニックで空き容量を増やしていくしかない。
Q4:1~2GBしかメモリーがない場合、増やした方がいい?
A4:1GB以上なら必要はないが、今後を考えると増やしておいた方がベター
1~2GBのメモリーを搭載しているPCなら、4~8GBまで増やしたほうが快適に利用できるようになる。とは言え、そこはコストや手間の問題もある。
特に古いノートPCだと増設メモリーが割高だったりするので、無理しなくてもいいだろう。特に32bit版のWindowsは4GBより大きいメモリーは使えないし、そもそも4GB搭載しても3GB程度しか利用できない。
システム要件では、32bit版が1GB、64bit版が2GBとなっている。これをクリアしているなら、現状ではインストールできる。
しかし、この夏にWindows 10の大型アップデート「Anniversary Update」が予定されているが、メモリーの要件が変わる可能性が高まってきた。
Anniversary Updateの資料の中で、メモリーに関して32bit/64bit版という切り分けがなくなってデスクトップエディションとまとめられ、システム要件の最低容量が最低2GBのメモリーになっているのだ。
現在メモリー1GBで32bit版Windows 10を動作させているユーザーが、夏以降にどうなるのかは不明だが、メモリーを増設できるなら2GB以上にしておいたほうがいい。とは言え、いきなり使えなくなるということもないと思うので、様子見でも問題ないだろう。
Windows 10にアップグレードして困ることは?
次回は「Windows 10アップグレード後に困ること」について、今回と同じくQ&A形式で紹介していく。
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