COMPUTEXを挟んで、いろいろロードマップの更新があったので、企業列伝は中断して各企業のアップデートを順次お届けしたい。まずはインテルである。連載352回以降に明らかになったことを解説していこう。
Broadwell-Eが販売解禁
まず5月31日に、やっとBroadwell-Eベースの「Core i7-6950X」と同じく「Core i7-6800K/6850K/6900K」が発表になった。同日に販売も解禁になっている。
事前予想とは少し価格が異なっており、ark.intel.comによれば希望小売価格は以下のようになっている。
Broadwell-Eの希望小売価格 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
モデルナンバー | 価格 | |||||
Core i7-6950X | 1679~1723ドル | |||||
Core i7-6900K | 1089~1109ドル | |||||
Core i7-6850K | 617~628ドル | |||||
Core i7-6800K | 434~441ドル |
前回はそれぞれ1500ドル近く、999ドル、600ドル弱、400ドル弱と推定したのだが、それよりも50~200ドル程度上回る価格になっている。
これだけ価格が高いと、いかに円高とは言え国内価格も相応に高く、ハイエンドの「Core i7-6950X」で20万円ほど、最下位の「Core i7-6800K」で5万3千円あたりという形で、「Core i7-6700K」(Amazon)と比べるとだいぶお高めの製品になっている。
評価については加藤勝明氏のレビューがあるのでここでは割愛するが、フルに生かそうとすると用途を選ぶことは間違いない。
KabyLakeは年内に搭載製品が出荷予定
デスクトップ版は来年か?
さて、これに続きCOMPUTEX 2016期間中に、インテルは公式にKabyLakeとApolloLakeについて言及した。こちらも中山智氏の記事が詳しいが、まずKabyLakeは年内に搭載製品が登場を予定しているとする。ただその搭載製品のデモマシンは下の画像のようなもので、要するに2-in-1である。
SKUとしては、まずはY(4.5W)がまず最初で、次いでU(15W)が年内に出るかどうか、というあたり。45WのKabyLake-Hや、デスクトップ向けのKabyLake-Sに関しては、発表だけは年内にあるかもしれないが、搭載製品の出荷(あるいはリテール向けパッケージの発売)は年内は厳しいのではないかと見られている。
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