USB給電でも削るパワーは十分
回転刃モジュールは、刃がなまってスムースに削れなくなってきたら、付属のスペアと交換可能だ。回転刃モジュールを指先でつまんで上に押し上げて手前に引くと簡単に取れる。取り外した時と逆の動作を行なうことで、回転刃モジュールの取り付けも簡単だ。
スペアの回転刃モジュールを一般のコンパクトな鉛筆削りと比較すると、極めて形状や構造が似ている。このことからも、leaporは人間が手で鉛筆を握り、もう一方の手でごく普通の鉛筆削り器を持ち、鉛筆を削るのとまったく同じ動作をシンプルなハードウェアで実現しているだけだと理解できる。
USBパワーの5Vとは言え、回転刃モジュールのトルクはなかなか心強い。真新しい鉛筆を立て続けに数本削ってみたが、いずれも極めてきれいに削れた。
昨今の一般的な電動鉛筆削りのように、芯先の尖り具合をスイッチで選択できたり、削れた時点でLEDライトで知らせるなどのシャレた機能は一切サポートされていないので、鉛筆を握った指先のタクタイル感覚で判断するしかない。
leaporの削りかすの溜まるスペースはそれ程大きくはない。削りかすをいっぱい貯まるまで放置していると、回転刃モジュールのスムースな回転を妨げ、モーターへの負荷も大きくなり故障の原因となる。削りかすは適度なタイミングで廃棄が必要だ。
ダストカバーを取り外すと、ダストカバーの下側にある長い安全ピンも抜かれるので、鉛筆が上から挿入されてもモーターは回転しない安全設計もされている。
モバイルバッテリーでも動く!
持ち歩きにも便利
leaporは単3電池4本での駆動も可能だが、筆者は何度見ても電池の入れる向きがよく分からなかった。結局、何度目かで偶然に電池駆動も上手く行ったが、家庭やオフィスのデスクの上なら、そばにACコンセントやパソコンもある環境なので、わざわざ乾電池を使用することもないだろう。
アウトドア環境で写生をする時や、室内でも壁面コンセントの確保しずらい環境であれば、USBモバイルバッテリーを一緒に持っていくのも作戦だ。
筆記具は時代とともにどんどん移り変わりが激しく、こだわりからではなく、平成時代に鉛筆を使用している人がどのくらいいるか想像もつかないが、“鉛筆がメインの筆記具だ!”という人には安くてパワフルで極めてありがたい商品だ。
![T教授 T教授](/img/2011/06/22/1511551/l/f5fe44986d09d330.jpg)
今回の衝動買い
アイテム:Niutop 電動鉛筆削り(leapor)
価格:アマゾンにて1500円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
![](/img/blank.gif)
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