小学校の頃、ネジで机に固定するタイプの手回し式鉛筆削り器を愛用していた筆者だが、明治生まれの筆者のおじいちゃんは肥後守(和式ナイフ)を使って鉛筆削り器以上にきれいに鉛筆を自由自在に削る達人だった。
昨今、鉛筆を削るポピュラーな道具は、手先を怪我する危険度の高いナイフやカッター類はほぼ姿を消し、小さくておしゃれなペンケースに入るサイズの削り器や多数の機能を搭載した片手の手のひらに乗るようなコンパクトなモデルが一般的だろう。
海外には古くからある、キャップ部分に極めて小さく精密な削り器を仕込んだパーフェクト系タイプもまだまだ現役で、後発モデルも登場してきているようだ。今回は、そんな鉛筆削り器のバリエーションにも関わるお話だ。
一時は秋葉原の一本裏通りを歩いたり、ウェブ上で何か目新しいモノを探したりしたら、必ずというほど登場してくるモノがあった。「USBなんたら」という単にUSBポート(ケーブル)から5Vの電源だけを借用して動作する電池駆動アイテムの“敗者復活なんちゃって商品”だ。
ここしばらくは鳴りを潜めていたなんちゃって商品だが、久しぶりに「USB鉛筆削り」というシロモノが登場してきたので速攻でウェブで購入してみた。
珍しいUSB給電で動く鉛筆削り
早速届いたのは、本体に「leapor」とブランド名か商品名かよく分からないロゴの書かれた電動の鉛筆削りだ。
販売しているのはNiutopという、色鉛筆などをネットで販売している企業のようだ。値段や外観は少し異なるが、秋葉原やネット上でいろいろなUSB給電の商品を販売しているお店のモノもほぼこれと同じコンセプトで同じメーカーの商品なのかもしれない。
パッケージに入っているのは、USB駆動の鉛筆削り本体と専用USB給電ショートケーブル、スペアの削り刃の付いた回転モジュール、英語/中国語の一枚の取説だ。
本体はUSB電源駆動とはいえ、元々は電池駆動のモデルの機能を残したまま、なんちゃってUSBモデルに後から追加仕様変更したイメージが強い。それゆえ、筆者の購入したモデルは本体サイズもそれほどコンパクトではなく、ざっと外寸を測ったところ、幅60x奥行き120x高さ78mmの直方体だった。
カラフルな面を側面にして机の上に置き、鉛筆を上部から挿入して削るタイプだ。パソコンのUSBポートや壁面ACコンセントに挿したUSB/ACアダプターから付属の専用標準USB→DCプラグ変換ケーブルを使って給電する仕組みとなっている。
leaporは透明のダストカバーを外した正面の削りかすの溜まるスペースの奥に、小さな鉛筆削りが開口部を上側に向けて回転軸に固定されている。
本体の上方から鉛筆を挿入して多少強く押すと圧力で電源が入り、回転刃モジュール全体がクルクルと回って、その中心にある鉛筆の先を削って行く仕組みだ。
すべての電動鉛筆削り器がそうであるように、Leaporも鉛筆を回転させる代わりに回転刃モジュールがモーターのパワーで回転する。
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