非対応のレンズは基本的に使えそうにない
さて、マウントコンバーターに装着するレンズは、対応レンズである必要がある、とマニュアルに書いてある。対応レンズというのは、シグマ製のキヤノン用レンズの一部機種で、すべてのキヤノン用レンズが対応しているわけではない。
対応レンズかどうかはマニュアルやメーカーのウェブサイトにリストがあるほか、MC-11のインジケーターでも確認できるようになっている。
レンズを装着してカメラの電源をオンにした際、インジケーターが緑に光ると対応の合図。発光しない場合は非対応で、オレンジ色に光った場合はマウントコンバーターのファームウェアアップデートが必要となる。
なお、ファームウェアアップデートは別売のUSB DOCK(実売価格 4600円前後)が必要で、キヤノンレンズ用でDMFを使う場合もUSB DOCKによる設定変更が必要となる。
どちらにせよ、非対応レンズが使えればより魅力的な製品となる。そこで、ちょっとお安めのフルサイズ対応レンズを試してみた。
試したのは、キヤノン製「EF35mm F2」。現行製品ではないが、中古でだいたい2万円台で購入できる。
もう1本、シグマ製の「MACRO 50mm F2.8」。こちらも現行製品はなく、中古で2万円台後半~3万円台で売られている。
これらのレンズを装着してみたが、当然インジケーターランプは緑にはならず消えたまま。つまり、非対応状態を表わしている。
そして、共通して言えるのは、位相差AFが動作せず、コントラストAFのみで動いている模様。これにより、ややもたついた感じになる。
それでもピントが合えば合格点と言えなくはないが、残念ながらそうはならなかった。さらに、絞りも正常に動作しない感じで、実用は厳しいかなという印象。やはりキヤノン用レンズならなんでもかんでも使える、というものではない。
もちろん、前述の通り正式対応のレンズであればそんなことはないので、むしろ対応レンズラインナップがどんどん広がることを期待したくなる製品だ。
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