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PEN-F、X-Pro2、α6300……春の最新ミラーレス一眼徹底レビュー! 第2回

とにかく速いAFが欲しい人必見! ソニー「α6300」を細かくチェック

2016年03月29日 10時00分更新

文● 周防克弥

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高速でしつこいAFが欲しいならα6300は理想的

「Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS」の望遠側、F4.0で絞り優先オート。ぼけ具合はエッジが立ちやすく、状況によっては2線ボケになる感じ。淡い色の再現性や白のグラデーションが綺麗に描写されている

「Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS」の望遠側、F4.0で絞り優先オート。ぼけ具合はエッジが立ちやすく、状況によっては2線ボケになる感じ。淡い色の再現性や白のグラデーションが綺麗に描写されている

「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」の望遠側。F6.3で絞り優先オート。35mm判換算で300mmを超えるレンズだが、最短撮影距離は約1mまで寄れる。開放で寄っているため、色収差が見られる。望遠で寄れるので背景を整理しやすく取り回ししやすい。αシリーズ全体に言えるがハイライト側のグラデーション再現は本当に素晴らしい

「E 55-210mm F4.5-6.3 OSS」の望遠側。F6.3で絞り優先オート。35mm判換算で300mmを超えるレンズだが、最短撮影距離は約1mまで寄れる。開放で寄っているため、色収差が見られる。望遠で寄れるので背景を整理しやすく取り回ししやすい。αシリーズ全体に言えるがハイライト側のグラデーション再現は本当に素晴らしい

「Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS」の中間くらい。F4.0絞り優先オート。無限遠まではいかないがかなりの遠景、しかし絞り開放では背景まではピントが来ない。APS-Cは意外に被写界深度が浅い。木々や花びらの解像力は高くシャープネスもいい

「Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS」の中間くらい。F4.0絞り優先オート。無限遠まではいかないがかなりの遠景、しかし絞り開放では背景まではピントが来ない。APS-Cは意外に被写界深度が浅い。木々や花びらの解像力は高くシャープネスもいい

 もう一眼レフは必要ないんじゃないか、と思わせるくらいの精度とスピードで動作するAFは魅力的だ。動きの速い被写体を撮るなら一眼レフしかないといった、今までの選択肢に十分食い込んでいけるミラーレス一眼になっている。

望遠レンズの画質比較もしてみた

 前回を含め、ここまでで3機種を紹介したが、レンズは標準的な焦点距離のもののみを試してきた。しかし、人によっては50-200mm程度の望遠ズームレンズを常備している場合も多いはず。

 そこで、各機種に装着可能な、だいたい50-200mm近辺の望遠レンズをチョイス。画質をチェックしてみた。

 まずはオリンパスのPEN-Fに装着可能な「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」だ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R 40mm側

F4.0

F4.0

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

 広角側は絞り開放から十分なシャープネス。F11くらいまでは絞っていくと徐々にシャープネスが上がっていくが、F16以降では徐々に低下してしまう。あまり絞らないように使いたい。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R 150mm側

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

 望遠側は絞り開放で十分な解像力だが、1段絞ったF8.0が一番いい。それ以上は絞らないほうがよさそうだ。

XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS 55mm側

F3.5

F3.5

F4.0

F4.0

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

 続いては、富士フイルム「X-Pro2」に装着可能な「フジノンレンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」。広角側は絞り開放から中央部はシャープ。周辺部は甘い感じだ。

 F5.6以降は周辺部も含めシャープネスが高い。F16くらいまでは全体的にシャープで良好。F22まで絞ると解像力が低下してくる。最小絞りのF22まで絞らないようにすればかなりいいレンズだ。

XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS 200mm側

F4.8

F4.8

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

 望遠側は、絞り開放から十分にシャープ。1段絞ったF5.6ではかなりシャープネスが高い。それ以降は絞っていくほど解像力は低下していってしまう。

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