PEN-F、X-Pro2、α6300……春の最新ミラーレス一眼徹底レビュー! 第1回
「PEN-F」か「X-Pro2」か!? この春持ち歩きたいクラシカルデジカメ対決
2016年03月28日 10時00分更新
似た感じの2台だがAF動作には若干の差がある
似た機能が多い2台だが、ユーザーのニーズに合わせようとするとそうなるのは当然。「PEN-F」では4/3型、「X-Pro2」ではAPS-Cサイズと撮像素子の大きさが違うので単純に比較はできないが、AF性能に関しては速度はX-Pro2、反応の正確さではPEN-Fがいい感じだった。
これは撮像素子の大きさによって絵のぼけ具合の差からくるかもしれないが、遠景から一気に近景にピントを合わせようとしたときにX-Pro2よりはPEN-Fのほうが速くピント位置を探すことができた。
X-Pro2では標準ズームから望遠ズームに交換して近い被写体を撮ろうとすると、基本的にレンズ装着直後は無限遠にピント位置が移動しているので、近い被写体は大きくボケすぎてなかなか被写体を認識できなかった。
これは一度ズームを広角側にしてボケ具合を和らげるなどすれば解消してすぐに被写体を認識できる。同じような感じでピントが合わないで困る場合には覚えておくといいかもしれない。
AFの追従性や精度の面では大きな差はないが、コントラストの低いシーンや暗めのシーンではX-Pro2のほうが安定して速くピントが合う場合が多かった。
ただしPEN-Fが遅いわけではなく、普通にスナップ撮影などをしている場合にはまったくといっていいほどストレスは感じない。コントラスト検出方式のAFだけでも十分な性能だと改めて感じた。
使い勝手は好みと慣れの問題がほとんど。デジカメに慣れ親しんでいる人なら説明書を見ないとわからないような機能は特にないが、あまり詳しくない人は多少勉強が必要となる。
ただ、オートモードも備わっているので、撮影ができないということはないし、むしろ物理ダイヤルが多い分、それらがどんな役割を果たすのかを試しやすいので、逆に勉強がしやすい製品と言える。
次回はソニーのミラーレス一眼をチェック!
さて、この春はもう1台、注目したいミラーレス一眼がある。ソニーの「α6300」だ。ミラーレス機ながらも像面位相差方式のAFを採用し、位相差検出方式とのハイブリッドによる高速なAFが魅力。今回の2製品とはちょっと雰囲気が違うので、詳しくは次回紹介する。

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