プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第11回
ボリュームサイズ64TB化も挑戦!
完全俺得! 新調Droboに「Drobo Migration」でデータ移行
2016年03月25日 11時00分更新
Drobo Migrationが可能な機種
多少順番が前後したが、Droboの古い機種を使っているユーザーは、HDDを取り出してそれらを新しいDroboに載せ替えるだけで移行ができる。これはDroboの備えるDrobo Migration機能のおかげだ。
ただし、移行できる機種の組み合わせには制限がある。詳細については、日本国内における代理店であるプリンストンのWebサイトに情報がまとめられている。
この情報を元にまとめると、Drobo Migrationを用いてDrobo 5Dに移行できる機種は、以下の通りだ。
- Drobo(4ドライブベイ)1、2、3世代
- Drobo S(USB 2.0、3.0)
- Drobo 5D
3.5インチHDDを使用するドライブベイが5台以下のDAS型の機種なら、Drobo Migration可能というわけだ。一方、NAS型のDrobo 5Nに移行できる機種は、以下のようになる。
- Drobo FS
- Drobo 5N
こちらについては、前世代のNAS型であるDrobo FSからの移行専用パスというイメージだ。
Drobo Migration実施の注意点
Drobo Migrationの手順は、わざわざ説明する必要もないほどシンプルだ。
1. 新旧両方のDroboのファームウェアを最新版に更新
2. 両方の電源を切る
3. 全部のHDDを載せ替える
あとは新しいほうのDroboを起動して、しばらく時間が経てば完了となる。唯一気をつける点があるとすれば、ちゃんとDroboの電源を切ってからHDDの抜き差しをするということだろう。
Droboは稼働したままHDDの交換ができるため、いつものクセで電源入れたまま抜いてしまいそうだ。だが、Drobo Migrationを利用する際には、必ず電源を切ってからを覚えておこう。
あまり気にする必要はないと思うが、Drobo Migrationは一方通行であり、いったんDrobo Migrationを実行すると、旧Droboのほうに再度HDDを差しても使用できない点も一応頭に入れておこう。
手間はかかるけど手動での移行もあり
上述のDrobo Migration可能な組み合わせ以外の場合は、どうすれば良いのだろうか。
たとえばDAS型のDroboを1人で運用してきたが、複数のユーザーで使うことになったのでNAS型のDroboに移行したいといったことが考えられるだろう。他にも2.5インチHDDを搭載するDrobo Miniを使ってきたけど、容量の需要が増えてきたのでDrobo 5Dに移行したいといったこともあり得るだろう。
このような場合には、手動でファイルをコピーする事になる。DAS型なら2台のDroboを同じPC/Macに接続して、エクスプローラーやFinder上でファイルコピーをすることで移行できる。NAS型なら同一のネットワークに両方のDroboを接続して、あとは同じようにすれば良い。名前はついていないけれど、「手動による移行」というわけだ。
(次ページ、「移行方法のメリット/デメリット」に続く)
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