3月9日、エクイニクスは東京で10番目となる「TY5 IBX(International Business Exchange)データセンター」に関する説明会を行なった。ビットアイルの参画で勢いに乗るエクイニクスのTY5は、既存のTY3と相互接続された都市型データセンターになる。
時価総額で2.7兆円の巨大データセンター事業者へ成長
グローバルでデータセンター事業を手がけるエクイニクス。2016年1月にTelecityを買収したことでヨーロッパのビジネスを大きく拡大し、現在は21カ国・40都市で、145のデータセンターを運用している。顧客数は6300社以上に のぼり、売り上げ高で3270億円、時価総額も2.7兆円の規模に膨らんでいる。
国内での事業も好調に推移している。同社は2001年にTY1を立ち上げて以来、2007年にTY2、2011年にTY3と都内にIBXデータセンターを増やしてきた。2013年には国内主要IXが集中する大手町にTY4をオープンし、2015年にビットアイルを買収したことで、新たに5つのデータセンターを追加。そして、3月1日にオープンしたTY5 IBXデータセンターは、東京でいよいよ10番目となるデータセンターになる。
2つのデータセンターをダークファイバで接続
TY5は東京の湾岸地域に新築されたデータセンター専用ビル内に設置され、隣接したTY3 IBXデータセンターとダークファイバーで接続されているという特徴を持つ。構内配線と同じ扱いになるため、両者を同一キャンパスとして利用できる。さらにインターコネクトサービスの「大江戸コネクト」でデータセンター間を相互接続することで、東京エリアのデータセンターを一体運用できるという。
総床面積は5078㎡で、開設時には350ラック規模のコロケーションスペースを提供。敷地的な制約もあるため、ラック数はそれほど多くないものの、第2フェーズではさらに375ラックが加わり、全部で725ラック規模となる。金融サービス事業が集積する立地は、ハザードマップ上も災害の少ない地域で、ネットワークや電源、UPSの冗長化などももちろん施されている。