このページの本文へ

ビットアイルの参画で東京で10番目となるデータセンター

2つのデータセンターを一体化したエクイニクスの「TY5」

2016年03月10日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

3月9日、エクイニクスは東京で10番目となる「TY5 IBX(International Business Exchange)データセンター」に関する説明会を行なった。ビットアイルの参画で勢いに乗るエクイニクスのTY5は、既存のTY3と相互接続された都市型データセンターになる。

時価総額で2.7兆円の巨大データセンター事業者へ成長

 グローバルでデータセンター事業を手がけるエクイニクス。2016年1月にTelecityを買収したことでヨーロッパのビジネスを大きく拡大し、現在は21カ国・40都市で、145のデータセンターを運用している。顧客数は6300社以上に のぼり、売り上げ高で3270億円、時価総額も2.7兆円の規模に膨らんでいる。

エクイニクスのグローバル拠点

 国内での事業も好調に推移している。同社は2001年にTY1を立ち上げて以来、2007年にTY2、2011年にTY3と都内にIBXデータセンターを増やしてきた。2013年には国内主要IXが集中する大手町にTY4をオープンし、2015年にビットアイルを買収したことで、新たに5つのデータセンターを追加。そして、3月1日にオープンしたTY5 IBXデータセンターは、東京でいよいよ10番目となるデータセンターになる。

TY1からTY5までの道のり

2つのデータセンターをダークファイバで接続

 TY5は東京の湾岸地域に新築されたデータセンター専用ビル内に設置され、隣接したTY3 IBXデータセンターとダークファイバーで接続されているという特徴を持つ。構内配線と同じ扱いになるため、両者を同一キャンパスとして利用できる。さらにインターコネクトサービスの「大江戸コネクト」でデータセンター間を相互接続することで、東京エリアのデータセンターを一体運用できるという。

TY5のビルの概観

 総床面積は5078㎡で、開設時には350ラック規模のコロケーションスペースを提供。敷地的な制約もあるため、ラック数はそれほど多くないものの、第2フェーズではさらに375ラックが加わり、全部で725ラック規模となる。金融サービス事業が集積する立地は、ハザードマップ上も災害の少ない地域で、ネットワークや電源、UPSの冗長化などももちろん施されている。

サーバールームはエクイニクスのグローバル仕様で構成されている

ユーザー用のラウンジやオフィススペースも用意される

青いLEDは廊下等でも採用されており、エクイニクスのデータセンターの色となっている

カテゴリートップへ

アクセスランキング

  1. 1位

    デジタル

    実は“無謀な挑戦”だったルーター開発 ヤマハネットワーク製品の30年と2025年新製品を振り返る

  2. 2位

    ITトピック

    「全国的に大変な状況になっています」 盛岡のSIerが見た自治体システム標準化のリアル

  3. 3位

    ゲーム

    信長を研究する東大教授、『信長の野望』を30年ぶりにプレイ 「若い頃だったら確実にハマってた」

  4. 4位

    ゲーム

    92歳 vs 95歳が『鉄拳8』でガチ対決!? “ご長寿eスポーツ大会”が海外でも話題に

  5. 5位

    sponsored

    SIer/ネットワーク技術者こそ知ってほしい! 「AV over IP」がもたらすビジネスチャンス

  6. 6位

    デジタル

    ヤマハ、2026年夏にWi-Fi 7対応アクセスポイント投入 スケルトンモデルも追加で「見せたくなる」デザインに

  7. 7位

    TECH

    NTTが日比谷を「光の街」に。次世代通信技術を都市にインストール

  8. 8位

    ITトピック

    セキュリティ人材の課題は人手不足ではなく「スキル不足」/生成AIのRAG導入が進まない背景/日本で強いインフレ悲観、ほか

  9. 9位

    ビジネス・開発

    10年先にいる「将棋界」から学ぶ 強豪将棋AI・水匠チームが語る“人を超えたAI”との向き合い方

  10. 10位

    TECH

    2026年度始動の「サプライチェーンセキュリティ評価制度」 企業セキュリティが“客観評価”される時代に

集計期間:
2025年12月21日~2025年12月27日
  • 角川アスキー総合研究所