ソニーは3月16日、ハイレゾ録音が可能なレコードプレーヤー「PS-HX500」を発表した。4月16日発売予定で、希望小売価格は税抜6万1000円となる。
PCとUSB接続することで、本機で再生したレコードの音をPCにハイレゾ音源として保存できるのが最大の特徴。PS-HX500内部でレコードの音源をデジタル変換し、USB経由でPCに出力。PC側でファイルとして保存される。
ファイル形式はDSD(2.8/5.6)とPCM(最大192kHz/24bit)に対応。Flacでの出力はできない。
PCとUSB接続する前に「Hi-Res Audio Recorder」というソフトを導入する必要があり、WindowsのほかMacにも対応する。このソフトを導入することでレコードプレーヤーが認識され、録音や編集が可能となる。
レコードプレーヤー側には、マスタークロックは44.1kHz PCM&DSD用と、それ以外のPCM用に2つの水晶発振器を搭載。A/DコンバーターはDSDのネイティブ変換に対応している。
レコード針はMMカートリッジを採用し、内蔵するフォノイコライザーはアナログ回路とデジタル回路を完全分離することで、アナログ回路へのノイズ干渉を低減している。
ターンテーブル部にはアルミダイキャスト製のプラッター(回転台)を搭載。その上に置くラバーマットは、5mm厚のものを採用し、不要な共振を防止する。
レコードを再生するアームも新設計となっており、より高音質な再生を実現。本体下部には30mm厚のMDFボードを採用し、中心ゴム部を独特の形状としたインシュレーターにより、高い制振性を実現している。