AMDの次期CPU“Zen”を全裸待機している諸君、新しいAPUがやってきた。風邪と称して、遅い正月休みを満喫しているところに「A10-7890K」と「A10-7870K」、「A10-7860K」が筆者の所に届いた形だ。
2015年にAMD製品を購入した記憶がないのであれば、このあたりのラインナップはリーズナブルに十分なパワーのある小型PCやサブPCを用意できるほか、タイトルによってはゲーム専用機にできる可能性もあるため、新春自作PCにオススメだ。
筆者のように2016年に入ってからAMDのSoCが載ってるからと思い出したようにPS4を衝動買いしたり、Radeon R9 M395Xってどうなんだろうと「iMac 5K Late 2015」にダイブしてみたりといったのもアリだが、なにかと流用しやすい自作のほうがご満悦度は高い。
そんなわけで、今回は3月18日より販売開始になる「A10-7890K」に加えて、つい先日販売された「A10-7860K」もチェックしていく。
まず、A10-7870Kは、2015年におけるSocket FM2+対応APUの最上位製品で、A10-7890Kはその更新版、2016年版定格4GHz超えスゴイ級APUに該当する。
次にA10-7860Kは、CPUクロックとGPUクロックを落として、TDPを65Wにしたものだが、基本仕様については、A10-7890KやA10-7870Kと同じで、CPUコア4基、Steamrollerアーキテクチャー、GPUはRadeon R7でGPUコア8基といった部分は共通している。
まずはスペックだが、以下表のようになっており、平素よりAPUを多大に愛する諸君らであれば、上記で触れているように、CPUクロックとGPUクロック、TDPが異なるかどうかといったところでグレードが分けられているのがわかるハズだ。
APUの比較表 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
モデルナンバー | A10-7890K | A10-7870K | A10-7860K | |||
CPUコア数 | 4 | 4 | 4 | |||
GPUコア数 | 8 | 8 | 8 | |||
CPUコアクロック (ターボ時最大) |
4.1GHz(4.3GHz) | 3.9GHz(4.1GHz) | 3.6GHz(4.0GHz) | |||
GPU | Radeon R7 | Radeon R7 | Radeon R7 | |||
GPU SP数 | 512 | 512 | 512 | |||
GPUコアクロック | 866MHz | 866MHz | 757MHz | |||
2次キャッシュ | 4MB | 4MB | 4MB | |||
付属クーラー | AMD Wraith Cooler | 125W AMD Thermal Solution |
95W AMD Thermal Solution |
|||
TDP | 95W | 95W | 65W | |||
実売価格 | 1万9958円(予価) | 1万6700円 | 1万4600円 |
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