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障害物回避飛行など自律飛行機能も大きく進歩

DJI Phantom 4を発売開始、被写体自動追尾も可能な新機体

2016年03月02日 15時25分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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DJI Phantom 4

 DJIは3月2日、空撮ドローンDJI Phantomシリーズの新製品として「DJI Phantom 4」を発表。

 従来のPhantom 2/3シリーズと似た機体デザインの4ローター型マルチコプターながら、コアにマグネシウム合金を採用したフレームを用いて剛性を向上。また、機体下に取り付けられたカメラジンバルは、従来機では機体下面にマウントする構造だったのに対し、Phantom 4では機体と一体化しており、重心を機体中心部に近づけている。カメラは1/2.3インチ12Mピクセル、最大4K動画(4096×2160ドット、24/25p)の撮影が可能となっている。

機体の剛性を高めるとともにジンバル一体となったボディはより流線型に近づき、横風の影響も少なくしている 

 飛行機能は従来のGPSと加速度センサー、地磁気センサーなどに加え、Phantom 3 Professionalより導入されたビジョンポジショニング(専用カメラによって地面を撮影して高精度な位置決め)を搭載する。ワンタッチ離陸/ホームリターン(離陸場所への自動帰還)といった自律飛行機能に加えて、新たに前方カメラを備え、障害物を自動回避する飛行も可能なほか、画面上の被写体を指定すれば自動的に追尾して飛行する機能を搭載した。

被写体追尾(アクティブトラック)機能により、無操作でも被写体を追いかけて撮影することが可能 

 操縦は従来機と同様なコントローラーを使用し、Wi-Fi接続したタブレットでカメラ映像をほぼリアルタイムに見ることが可能。飛行モードとして、追尾飛行のほか新たに「スポーツモード」と呼ぶモードが追加され、通常時よりも高速(最大20m/s)な飛行を行なえる。これは上級者がマニュアル飛行を楽しむものではなく、従来の安定した飛行では追いつけないような高速スポーツシーンに対応するもののようだ。これらの飛行モードの追加により、コントローラーもボタン・スイッチが追加されている。

大容量のバッテリーにより最大28分の飛行が可能 

 バッテリー込みの機体重量は1380g。モーターを高効率なものとしたことと大型バッテリー(5350mAh)の採用により約28分の飛行が可能。公式ショップでの価格は18万9000円(現在注文すると3月15日以降順次発送)。

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