ASCII.jp恒例となっている「CPUクーラー最強王座決定戦」。2015年に発売された数多くの空冷CPUクーラーのなかから、最も優れた製品を見極めるべく、性能を徹底比較していこう。
計8製品を見極める!!
2015年CPUクーラー王座決定戦【第1回】
PC自作の鉄板CPUとなっている“Skylake”こと第6世代Coreプロセッサーの“K”モデルにCPUクーラーが付属しなくなったため、「Core i7-6700K」や「Core i5-6600K」で組む際は別途購入が必須となったCPUクーラー。
例年と同じく、市場には数多くの空冷CPUクーラーが登場した。とくにコンパクトなPCケースが増えたこともあり、全高130mm以下&90mmファンの小型タイプやロープロファイルタイプのCPUクーラーの新製品が多かった。
そんな空冷CPUクーラーの頂点を決めるASCII.jp恒例企画「CPUクーラー最強王座決定戦」の2015年版を開催。今回も空冷CPUクーラーの王座を見極めていこう。
エントリーするCPUクーラーの条件は2014年版から変更。まず、Mini-ITXによるコンパクトPC自作の増加という時勢にあわせて、いままで除外していた小型&ロープロファイルタイプもテストすることにしている。
ただ、大型タイプと比較するのは、公平ではないため、全高が130mm以上となるグループと、全高130mm以下&ロープロファイルのグループに分けて、その冷却性能を比較することにした。
また、“LGA 1155/Socket AM3+系の両方をサポートすること(LGA 2011はオプション扱い)”というエントリー条件も、LGA 115x対応(LGA 2011はオプション扱い)に緩和している。
エントリーするCPUクーラーの条件は以下の通り。
- LGA 115×対応(LGA 2011はオプション扱い)
- 2015年12月下旬段階で販売を継続している
- パーツショップで入手が比較的容易なもの
まずは、上記条件でふるいにかけ、最終的に用意できた“全高130mm以上の空冷CPUクーラー7製品”とインテル製LGA 1151向けCPUクーラーをテストしていくことにする。
なお、全高130mm&ロープロファイルタイプの空冷CPUクーラーの結果は、別途3月にお届けするので、コンパクトなPC自作を考えているひとは、しばし待ってほしい。
最新のLGA 1151&M.2 SSD環境でテスト
テスト環境のCPUには、オーバークロックを行なうユーザーや静音重視派以外も、別途CPUクーラーを購入する必要があり、LGA 1151プラットフォーム自作の鉄板CPUとなる「Core i7-6700K」に変更している。
当然、マザーボードはLGA 1151向けを使用するわけだが、2015年版はこれから主流になるであろうPCIe×4接続のM.2スロットが、CPUソケット下に備わっているASUS「Z170M-PLUS」(Z170、Micro-ATX)を用意。同スロットにPCIe×4、NVMe対応のSamsung「SSD 950 PRO(MZ-V5P512B)」を接続して、CPUクーラーからのエアフローの影響をチェックすることにしている。
テストに用いたその他のPCパーツは以下の通りだ。なお、メモリーのG.Skill「F4-3000C15Q-32GRK」はDDR4-3000に対応した8GB×4枚セット品だが、2枚のみを取り付け、一般的なDDR4-2133動作で運用している。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i7-6700K」 (4GHz/TB時4.2GHz、4コア/8スレッド) |
マザーボード | ASUS「Z170M-PLUS」(Intel Z170 Express) |
メモリー | G.Skill「F4-3000C15Q-32GRK」(PC4-24000) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 530(i7-67600K内蔵) |
SSD | Samsung「MZ-V5P512B」(950 PRO、512GB) |
電源ユニット | Seasonic「SS-750KM」(750W/80PLUS GOLD) |
OS | Windows 10 Pro(64ビット) |
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