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World of Warshipsが最高設定・60fpsで動くPCを10万以下で作った

「量産型ペイマックス」出航セヨ! WoWS仕様自作PCのススメ

2016年02月26日 18時00分更新

文● ASCII.jp 協力●加藤勝明 編集●南田剛志、村山剛史

10万円PCでもALL「最高」で60fps張り付き! WoWSはコスパも◎

よく考えたらPC自作経験ゼロだった!
ケースすら開かない大ピンチに達人が駆け付ける

ジサトラ ショータ氏「エアヘッドなお前のために助っ人を呼んでやったぞ」

 さて次はアスキーらしく、さくっと組んで『World of Warships』をプレイ……と行きたいところですが、じつは筆者、デルのPCにメモリー増設するのが精一杯で、本格的なPC自作経験はゼロ。SSDが手元にあったのも、HDDとの交換方法がわからずそのまま部屋の隅で埃を被っていたからです。

 ジサトラのみなさんには「ご相談に乗っていただきあざした! 今日はさっさと組んでベンチマークでも取りますよHAHAHA」と大口を叩いてしまい、いまさら頼れません。

 ところが筆者の苦境を予想していたジサトラ・全ギ研連合から、「そんなことだろうと思って頼れる助っ人を呼んでおいた」とありがたいお言葉が。しかも扉の向こうから姿を現わしたのは、先日のニコ生で自作PCをわずか14分8秒で組み上げるという神業を披露し、喝采を浴びた達人・加藤勝明氏じゃないですか! さっそくバトンタッチです。

自作PCの英霊を召喚。宝具はたぶんプラスドライバー

ジサトラ出張編のニコ生にて15分組み立てに挑戦し、見事成功

「SSR加藤勝明」のスターライトステージ、開幕!

 ここから先は加藤氏の独壇場でした。

 ジサトラと全ギ研に見繕ってもらい、パーツを買い集めたのはこの前日です。つまり加藤氏はすべてのパーツ構成を知りません。にもかかわらず、ざっと見回すと「これ、あっという間に組みあがっちゃいますよ」と余裕の笑み。

メモリー、CPU、冷却ファンを3分で取り付け

 はたしてすべてのパーツをパッケージから取り出すと、「4GB×2枚でもWoWSならイケると思うんですけどね」と言いながらマザーボードに8GBメモリーを2枚挿入。そして流れるようにCPU、そして冷却ファン装着。この間、わずか3分!

 いや速いのなんの。CPUを挿した瞬間なんて、カメラを構えているにもかかわらず見逃しましたからね。

 普通CPUってもっとこう、厳かと言いますか、緊張しながら徐々にハメていくものだと思うんですよ。そのぐらいは門外漢の筆者でも予想がつきます。だって昔からCPUのピンが曲がって数万円がパーとか、反対に挿したまま電源入れた瞬間マザーボードごと燃えたとか、色々聞くわけですよ。

 だと言うのに加藤氏は、なんのためらいもなくブッスリいく。CPUを正常に挿せた達成感とか余韻とかなし。

 そしてあっさりマザーボードから手を離し、今度はPCケースに謎のネジを挿しこんでいきます。「これはスペーサー。ケースにマザーボードを固定するためです」とのこと。マザーボードはウラもオモテも凹凸だらけなので、そのままではケースの側面にネジ止めできません。そこで、マザーボードとケースの間に空間を作るためのスペーサー兼ネジ穴が必要なんですね。

目測でスペーサーを装着

 理屈はわかりますが、これもまた信じられません。だって加藤さん、マザーボード側のネジ穴の位置を確認しないまま、ケースにスペーサーを取りつけているんです。「うーん、数こなしてるとだいたいわかってくるんですよ」。あの、このケース触るの初めてですよね?

 マザーボードのネジ止めが終わると、今度はマザーボードとケース上面のUSB端子やヘッドホン端子をつないでいきます。いや実際、おもわせぶりなソケットだらけのマザーボードにここまで迷いなく端子をブスブス挿せる人ってなかなかいないと思いますよ!? もはや凄いを通り越して怖いです。

愛用ドライバーはドイツWera社製。先端はレーザーチップ加工が施されており、ネジが落ちにくい。磁力を使わないのでストレージなどにも近づけられる

 これまた当たり前のように電源ユニットを取りつけ終わると、見た目的には、各パーツからケースの全長を遥かに超えるケーブルが伸びている状態です。残りのパーツはビデオカードのみ。

 すると加藤氏、ここで初めて「この先が一番時間かかるんですよ」と若干弱気発言。どうやらケーブルの配線を考えている様子。ケーブルが吸排気を妨げないようにですか? と聞いたところ、「このクラスならそこまで熱に気を使わなくても大丈夫でしょう。それよりも、どう美しく納めるかのほうが重要」。えぇ……。

ケース内部を見せて飾るようになった数年前から、ケーブルはケースの裏側に這わせる「裏配線」が主流だとか

 ここまでで10分ちょっと。後の時間はいわゆるケーブルワークに費やします。最近のPCケースはケーブルを裏側に回せるつくりになっていることが多く、加藤氏も写真のようにほぼすべてのケーブルをいったん裏側に回した後、それぞれの端子近くからオモテに返して結束バンドで留めてから挿入しています。

 最後にビデオカードを取り付けて、ケース背面に端子を合わせたら側面パネルを閉じて完成です。本当に組みあがっちゃいました。

裏配線が済んだらパネルを閉じて電源ボタンを押すと……

20分弱で組み上げ完了、UEFIも表示されました! これが加藤神の実力だ。なお、昨年12月に秋葉原で開催されたe-Sportsイベント「INTEL CLUB EXTREME GAMERS WORLD」でWorld of Warshipsのプレイ解説も担当していたことを知り驚愕。全部最初から加藤氏に頼めば良かった……

 「さあ、一発で行くかな?」とつぶやく加藤氏、相変わらず迷いない動作で電源ボタンを押すと、当たり前のようにBIOS、ではなくいまはUEFIでしたっけ……が立ち上がります。まじすか、さんざん解説しながらの作業だったのに、完成まで20分もかかりませんでしたよ。まさに驚異の早業!

 筆者がケースすら開けられず過ごした小一時間は何だったのでしょうか。わずか30分前には『どうせ中身見えないんだし、笑顔でPCケース抱えた写真に「完成しました!」ってキャプション付けりゃOKだろう……』とか思ってたなんて口が裂けても言えません。

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