Surfaceを買う前に絶対に知っておきたい性能差
Surface Pro 2にPro 3、Pro 4、Surface 3、Surface Bookまでベンチマーク徹底比較
2016年02月23日 11時00分更新
まずはCINEBENCH R15でCPUの地力をテスト
最初はCPUの性能差が明確になるCGレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15」で検証しました。マルチスレッドは全コア動作、シングルスレッドは1スレッド動作時なので動作クロックが高いほうが有利です。通常、CPUはAtom<Core i3/Core m3<Core i5<Core i7の順に性能が高くなります。ゆえにSurface 3もPro 3もPro 4もブランドの序列通り、といったところです。
面白かったのは BookとPro 4のCore i7モデルの戦いです。いずれも第6世代のCore i7ですが、BookはCore i7-6600U(定格2.6GHz、最大3.4GHz)で、Pro 4はCore i7-6650U(定格2.2GHz、最大3.4GHz)です。一見、Bookのほうが有利に見えそうですが、結果はPro 4のほうがやや上でした。これはアプリ動作時における動作クロックの変動が原因で、Pro 4のほうが余裕をもってCPUを使っていることがわかります。
また、意外だったのはSurface 3とPro 3のCore i3モデルのマルチスレッドの差が143と151という僅差だったことです。シングルスレッドこそ38と60という差でしたが、わりと健闘している印象です。実際、ウェブブラウジング中もSurface 3は新しいタブを開くときに一瞬CPU使用率が跳ね上がりますが、閲覧中は10%以下に落ち、快適に閲覧できました。
むしろ、Surface 3は複数タブを開いたときのメモリーの挙動の方が気になりました。というのも、メモリー2GBモデルはOSの動作でいっぱいいっぱいになるのか、すぐにバックグラウンドプロセスで“システムと圧縮メモリ”が働き、いつのまにかCPU使用率が100%近くに上がり全体の動作がもっさりすることが多かったです。ゆえに、Surface 3なら1万円多く出してもメモリー4GBモデルを選んだ方がいいですね。