速度はレンタルSIMのLTEには
劣るものの実用十分!!
計測したのは台湾の繁華街である西門町、台北駅、桃園国際空港の3ヵ所。計測には、iPhone 6 PlusのSIMフリー版を使用し、iVideoのモバイルルーターと中華電信のプリペイドの4G LTEの2種類で計測し、比較してみた。
西門町での計測結果は、下りは、モバイルーターが7.56Mbpsに対して、プリペイドSIMが19.11Mbpsと2.5倍の速度差が出たが、上りではモバイルーターが6.89Mbpsに対して、プリペイドSIMが5.75Mbpsとモバイルーターに軍配が上がった。
台北駅は駅構内で計測した。多くの人で溢れかえっていたことに加えて、無線LANが飛び交っていたこともあり、参考値として見ていただきたいが、モバイルーターが下り1.98Mbps、上り0.74Mbps、プリペイドSIMが下り8.94Mbps、上り7.1MbpsとプリペイドSIMが圧倒的な速度となった。
最後に桃園国際空港だが、モバイルーターが下り4.02Mbps、上り5.9Mbps、プリペイドSIMが下り30.23Mbps、上り9.44Mbpsという結果になった。
モバイルルーターに対して、プリペイドSIMが圧倒的な速度という結果になったが、プリペイドSIMは端末から直接ネットに接続するのに対して、モバイルルーターのほうは端末から回線に接続するのにルーターを一度挟むため、プリペイドSIMが圧勝することは予想していた。
計測の比較結果だけを見るとプリペイドSIMのほうが安心して使えるといった印象を受けるかもしれないが、モバイルルーターを滞在期間中に利用した感想としては、TwitterやFacebookの閲覧や更新にももたつきを感じることはほとんどなく、移動中も台北市内であれば、ほぼ全域で地図アプリや検索などでも速度に不満を感じることはなかった。
また、プリペイドSIMではテザリング機能を使わないと複数人でネットを使用できず、主となる携帯端末の電池の消費が激しくなってしまうが、モバイルルーターは複数で接続しても、まる1日充電をすることなく使えるのが大きい。
友達などと一緒に旅行する際は、全員が手軽にネットを使うことができるうえに、利用料金も頭割りすれば、一人あたりの負担金額も安くなるという利点がある。
この計測結果をどう捉えるかは読者次第となるが、TwitterやFacebookの更新にストレスがなく、4Gで1日659円という価格は、かなりコストパフォーマンスがいいと筆者は感じた。
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