10.1型でIPS液晶ディスプレーを搭載
HP Pavilion x2 10-n100の液晶ディスプレーサイズは10.1型で、解像度は1280×800ドットだ。標準のスケーリング設定が150%に拡大表示されており、読みにくさを感じることはない。解像度1366×768ドットはほしかったところだが、ディスプレーのサイズを考えればバランスが取れているといえるだろう。HP Pavilion x2 10-n100を購入候補としている方は、実機を見て確認するといいだろう。
液晶ディスプレーの映像は比較的明るく、発色も自然だ。視野角の広いIPSパネルを採用しており、液晶ディスプレーをななめからのぞき込んでもコントラストが落ちることがない。タッチ対応なのでパネルの表面は光沢ありのグロス仕上げとなっている。光の映り込みが気になる場合は液晶ディスプレーの角度を調整するといいだろう。
HP Pavilion x2 10-n100ではWindows 10のContinuum機能によってキーボードドック接続時にはデスクトップモード、キーボードドックから液晶ディスプレーを取り外すとタブレットモードへと自動的に切り替わるようになっている。スタイルに応じてユーザーインターフェースが自動的に変化するのは便利だ。
小さくても打ちやすいキーボード
キーボードはテンキーなしの84キー構成で、標準的な日本語配列を採用している。キーピッチは約17.3mmとやや小ぶりで、実際に使ってみたところ少しきゅうくつさを感じた。個人的には左端の半角/全角キーと右端のBackSpaceキー、カーソルキーの上下がかなり小さい点が気になる。だが10.1型というサイズを考えれば、キーピッチや一部のキーが小さくなるのは妥当なところだろう。主要な英数字キーは同じキーピッチに統一されているので、慣れれば違和感なく使えるはずだ。
キーストロークは約1.5mmだ。軽量小型PCとしては、ややキーストロークは深めに作られている。キーの押下圧はかなり軽く、軽いタッチでスラスラと入力可能だ。だが入力時の手応えがないわけではなく、軽めのクリック感があるため、タイプしたことが確実にわかるようになっている。
タッチパッドはボタン一体型のタイプ。パームリジェクション機能に対応しており、手のひらが当たってマウスカーソルが誤動作することがない。このあたりは低価格モデルながら、ユーザーの利便性を考えてしっかり作られている。
余談ではあるが、最近の日本HPのモバイル向けモデルはキー入力にこだわっている印象を受ける。実は個人的に11.6型の「HP Stream 11-r000」を購入したのだが、本体サイズはかなりコンパクトなのに、キーピッチが約18.7mmと十分な大きさが確保されていて驚いたのだ。ぜひそのこだわりを、今後も継続していただきたい。
コンパクトなタブレットとしては比較的高い拡張性
インターフェースとしては、USB 3.0端子、USB 2.0 Type-C端子、microHDMI端子、ヘッドホン出力、microSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットが用意されている。コンパクトなタブレットでは、インターフェースとしてmicroUSB端子しか使えないものもある一方で、HP Pavilion x2 10-n100はUSB端子2ポートと映像出力用のmicroHDMI端子を搭載しており、拡張性は十分なレベルだ。
なお、HP Pavilion x2 10-n100は、今後主流になると予測されているUSB Type-C端子を搭載しているものの、あくまでもUSB 2.0(最大転送速度480Mbps)対応である点に気を付けよう。残念ではあるが、表裏関係なく挿せるためストレスがなく、結構気に入る方は多いのではないだろうか。
対応する無線機能はWi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)と、Bluetooth 4.0の構成だ。センサーとしては、加速度、ジャイロ、デジタルコンパス、周辺光に対応している。GPSに対応していないのは少々残念。地図アプリなどは別途スマートフォンで使えば問題ないだろう。またWebカメラの有効画素数は約92万画素となっている。