キーボード付きで、わずか930g
タブレットとしてもノートPCとしても使えるWindowsマシンで、しかも軽い製品が欲しい。そんな要望に応えてくれるのが、“世界一軽い”という日本ヒューレット・パッカードの“ハイブリッドPC”「HP Pavilion x2 10」だ。タブレット単体で約600g、着脱式キーボードを装着しても930gと1kgを切る。着脱可能なキーボードを搭載するタブレットにおける「世界最軽量」なのだという。
10.1型でありながら、キーボードを装着しても1kg以下なので、普通のノートPCよりも格段に持ち歩きやすい。キーボード装着時の厚みは15.5~18.4mmと、タブレット単体(9.6mm)の1.5倍程度で、快適な入力が可能になり、画面の保護にもなる。
本体とキーボードを接続する専用端子があり、マグネットでカチリと装着される。それほど強力な磁石ではないため、キーボード部だけを持って本体を持ち上げるのは危険だが、タブレットPCとのセットに多いBluetoothキーボードとは異なり、物理接続のためキー操作の安定性は高い。
面白いのが、本体の背面に装着するカバー部。このカバーは背面の大部分を覆うサイズで、本体とカバーの双方にマグネットがあるため、吸い付くようにくっつく。
キーボードを使うときは、このカバーを折り曲げることでスタンド代わりとする。カバーの折り返し部分と本体とが、マグネットでくっつく仕組みだ。
多くのタブレットPCのカバーは、カバーの折り方で角度を変えるため、2段階程度にしか調節できない。だが、HP Pavilion x2 10は、折り返し部分が自由にくっつくため、角度の調節を細かく行なえるのが嬉しい点だ。
「HP Pavilion x2 10」は自立式のスタンドを設けず、本体背面に装着するカバーをスタンド代わりにしている。カバーは薄手だが、画面をタッチする程度で本体が倒れることはなかった。また、キーボードを裏返して立てることで、省スペースなスタンドモードしても利用可能だ。
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