パックマンから大企業とスタートアップのコラボレーションが始まった。
1月6日、米国にて数々の賞に輝くウェアラブルMoff Bandのメーカーである日本のIoTベンチャー・Moffがバンダイナムコエンターテインメントとの協業事業第1弾を米国最大級の家電見本市「CES 2016 (International Consumer Electronics Show)」会場にて発表した。
会場で先行デモとして公開されたのは、Moff Bandを活用したゲーミファイド・フィットネス・アプリ 『PAC-MAN Powered by Moff』。同アプリはMoffが提供する”ゲーミファイド・フィットネス・プラットフォーム”を活用したもので、Moff Bandを使って家族でのフィットネスや運動を楽しくするアプリとなっている。
Moff Bandはスマホやタブレットなど接続して遊ぶスマートバンド。Moff独自のユーザーの動作・姿勢の変化をリアルタイムで認識するクラウドベースのウェアラブル技術により、動きに合わせていろいろな遊びができる。
『PAC-MAN Powered by Moff』では、ユーザー自身の腕の動きを利用してアプリ内のパックマンを上下左右に動かし、迷路の中でコントロールができる。正式なアプリローンチ時には、敵キャラであるゴーストから逃れさせたり、パワークッキーを取りに行かせたりするといったパックマンおなじみのゲーム設計を維持しつつ、フィットネスの要素を追加したゲーム体験になる予定だ。
Moffは今春に予定している同アプリの配信を皮切りに、最新のウェアラブル技術をフィットネスサービスに活用可能な事業者向け(BtoB)ソリューションサービスとして展開していくという。
Moffの高萩昭範共同創業者兼CEO は「『PAC-MAN Powered by Moff』は、体を元気に動かしつつ昔ながらのゲームを楽しむといった新しいユーザー体験を、子供を中心とした家族に対して提供いたします。我々は家族全員で身体を健康的にそして継続的に動かしてもらうことを目標としています」とコメント。CES会場では、世界的なフィットネスブランド「Zumba」のコンテンツにMoff Bandを活用したデモも同社ブースで展示しており、スマートトイから派生した事業創出の動きが本格化していることがうかがえる。
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