ファーウェイは現地時間1月5日、CES2016プレスデイのカンファレンスで新型端末を3シリーズ4機種を発表した。近年、スマホメーカーの最大の祭典であるMWC2016の開催を翌月に控え、CESでの端末発表を控えがちなメーカーは増えている。そんな中で”CESでもキッチリ新端末を発表”という姿勢を貫くメーカーは今や少数になってしまった。
しかも、今年のファーウェイのカンファレンスはここ数年の出展の中では集客、カンファレンスの規模や場内演出(=コスト)ともに過去最大ではないかという水準。ライバル不在のCESだからこそ話題をさらおうという戦略なのかもしれない。
発表したのは大画面スマートフォン1機種、ペン対応タブレット1機種、ウィメンズ向けのAndroid Wear 2機種。そのほか「新製品」としてNexus 6Pの”新色”シャンパンゴールドが発表されたが、すでに日本には同じ色が発表済みなので、ここでの紹介は割愛する。
2日以上もつ!超大容量4000mAhバッテリー搭載スマホ「HUAWEI Mate 8」
ファーウェイのコンシューマー向けハンドセットビジネス部門のプレジデントKevin Ho氏が最初に発表したのは、6インチ級大画面スマホの「HUAWEI Mate 8」。中国では昨年11月に発表していたもので、CES2016の場でグローバルでも正式発表という形。8にちなんでか8つのポイントを挙げて端末の特徴を解説した。
特に注目は、6インチ液晶にもかかわらずiPhone 6s Plusより7g軽く、それでいて4000mAhの大容量バッテリーを積んでいること。これによって、公称で2.36日のバッテリー駆動をうたっている。なおリアカメラは1600万画素、OSはAndroid 6.0。
ファーウェイの大画面スマホといえば国内ではSIMロックフリーのMate Sが昨年12月4日に発売になったばかり。両者の基本的なスペックはかなり似ている。Mate Sが5.5インチなのに対してMate 8は6インチ、指紋センサーが四角なのに対してNexus 6Pを思わせる円形という違いはあるものの、画面解像度はフルHDと共通だし、CPUのクロック性能も近しい(正確には、それぞれ微妙にMate Sを上回る仕様)。
対応バンド的にも日本を意識しているように見える。本家のスペック表にはわざわざ周波数によってはJapanの表記があるほどだ。一方で公表された初期出荷国に日本が含まれていないのは、やはりMate Sを発売したばかりだし、当面日本ではMate Sを売っていこうということなのかもしれない。
ちなみに、Mate 8の型番NXT-L29というSKUには日本語ロケールも入っていて、指紋認証やナックルジェスチャーなど独自の設定画面も日本語化されていた。ただし、技適表記はない。
価格は599ユーロ(RAM3GB/ROM32GB版)と699ユーロ(RAM4GB/ROM64GB版)。日本円換算で約7万7000円と9万円だ。
2048段階のペン入力対応の10.1インチタブレット「HUAWEI Media Pad 10.0」
OSは違えど、MicrosoftのSurface、iPad Proといった競合機種がペン入力が当たり前になった結果ファーウェイもペン対応タブレットに参入してきた。サウンドは4スピーカー、2048段階の筆圧検知対応、16:10の1920×1200ドット解像度と、ライバルを意識した仕様。
こちらは初期出荷国に日本が含まれる。価格は349ドル(ペンなしWiFi版)〜469ドル(ペン付きLTE版)まで4つのSKUがある。
■ガジェット女子の評価は!?スワロフスキーが輝く新HUAWEI WATCH
Android Wearは女性向けラインを拡充する。
新たに、スワロフスキーをベゼル周囲に散りばめたキラキラ系スマートウォッチ「HUAWEI WATCH Jewel」(599ドル)と、スワロフスキーなしの女性向けモデル「HUAWEI WATCH Elegant」(499ドル)がデビュー。いずれも初期出荷国として日本が含まれている。
ガーリィなデザインに加えてエレガントなウォッチフェースが特徴で、確かにこれまでのAndroid Wearとは違った方向性。ハンズフリー通話もできる。性能は基本的にノーマルのHUAWEI WATCHと共通。液晶も同じ1.4インチ/400x400ドットで、ボディ素材はステンレスだ。
●関連リンク
HUAWEI Mate8製品ページ(英語)
HUAWEI Media Pad M2 10.0製品ページ(英語)
HUAWEI WATCH製品ページ(英語)

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