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マルチな用途に対応する薄型軽量タブレット

内蔵プロジェクターが便利! 10.1型タブレット「YOGA Tab 3 Pro 10」

2015年12月12日 11時00分更新

文● 山口優 編集●ASCII.jp編集部

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 レノボから10.1型Androidタブレット「YOGA Tab 3 Pro 10」が発表された。最大70インチの映像を投影できるプロジェクターや、WQXGA(2560×1600ドット)の高精細な液晶ディスプレイ、JBLブランドの高音質スピーカー、最大18時間の連続駆動が可能な大容量バッテリー、IPX1等級の防滴構造など、“Pro”の名にふさわしい高性能がポイントになっている。その実機を一足早く試すことができたので、ここでは製品の特徴とともに実際の使い勝手を紹介していこう。

レノボの「YOGA Tab 3 Pro 10」

主なスペック
製品名 YOGA Tab 3 Pro 10
CPU Intel Atom x5-Z8500(1.44GHz/バースト時2.24GHz)
メモリー 2GB
ストレージ 32GB SSD
ディスプレー 10.1型ワイド(2560×1600ドット)
通信機能 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0
インターフェイス microUSB、マイク/イヤホン端子、microSDカードスロット
本体サイズ/重量 幅247×奥行き179×高さ4.68mm/重量約665g
バッテリー駆動時間 約18時間
OS Android 5.1

マルチシーン対応の薄型軽量タブレット

 レノボの「YOGA Tab 3 Pro 10」は、10.1インチのディスプレイを搭載したAndroidタブレットだ。製品を手にして、まず目に留まるのがその独特なシリンダー形状を採用したフォルム。グリップを兼ねたバッテリー部がシリンダー(円筒)状になっており、片手で持ったときでもうっかりすべり落としにくいのが印象的だ。

シリンダー状のグリップ部にはDLPプロジェクターが搭載されている。また、1300万画素の背面カメラも搭載されている

 このグリップ部には、バッテリーのほかDLPプロジェクターが搭載されており、最大70インチまでの映像をスクリーンや壁、天井などに投影することができる。また本体背面の下部にあるボタンを押すとロックが外れ、グリップ部が回転するようになっている。これにより、DLPプロジェクターの投影角度をある程度調節することが可能だ。

ロックを外してスタンドを引き出した状態。グリップ部を回転することで、プロジェクターの投影角度を調節できる

 ちなみに、このグリップ部はスタンド(サイド・パネル)と一体になっており、グリップ部の回転に合わせてスタンドの傾斜も変化する。これにより、スタンドが完全に格納されたホールドモード、机の上に置いて作業しやすいチルトモード、フォトスタンドのように使えるスタンドモード、壁にかけて使えるハングモードの4つのモードを使い分けることができる。スタンドは任意の角度で固定できるため、チルトモードやスタンドモードでも安定性は高い。今回試した限りでは、自重で傾いてしまうこともなかった。

チルトモード。机の上に置いて作業する際に使いやすい

スタンドモード。静止画や動画を鑑賞する際などに便利。スタンド収納部の右側にある四角いカバーで覆われた部分にmicroSDカードスロットが装備されている

 液晶パネルの解像度は2560×1600ドットと非常に高精細。画面の精細度は約299ppiで肉眼でドットを見分けることは極めて困難だ。アスペクト比は16:10。視野角の広いIPS方式の液晶パネルを採用しているため、斜めから見ても画面の色味はほとんど変化しないのがうれしい。色再現性も高く、非常に高品質で美しい表示だ。

液晶パネルの解像度は2560×1600ドット。500万画素の前面カメラを搭載する。液晶とグリップの間には、JBL製のスピーカーが4基搭載されている

 液晶ディスプレイとグリップ部の間には、4つのJBLスピーカーからなるサウンドバーが搭載されている。タブレットの内蔵スピーカーとしては頭一つ抜けた音質で、低域から高域までバランスよく再現してくれる。下手な外付けスピーカーを使うより、よほど臨場感のあるサウンドを楽しむことが可能だ。

ドルビーのオーディオ技術「DOLBY ATMOS」を搭載。アプリで利用シーンに合わせた設定を行える

 インターフェイスは本体側面にmicroUSBポートとマイク/イヤホン端子が搭載されている。また、本体背面のスタンド収納部にはmicroSDカードスロットも装備されており、データの保存や他の端末とのデータのやり取りなどに使用することができる。なお、本体はIPX1等級の防滴構造になっており、キッチンなどの水周りでも比較的安心して使用することが可能だ。

本体は最薄部が4.68mmとなっている

本体側面には、microUSBポートとマイク/イヤホン端子、音量ボタンなどが搭載されている。グリップ部の両端には、それぞれプロジェクターボタンと電源ボタンが搭載されている

(次ページ、「使いやすく実用的なプロジェクター」に続く)

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