レノボから10.1型Androidタブレット「YOGA Tab 3 Pro 10」が発表された。最大70インチの映像を投影できるプロジェクターや、WQXGA(2560×1600ドット)の高精細な液晶ディスプレイ、JBLブランドの高音質スピーカー、最大18時間の連続駆動が可能な大容量バッテリー、IPX1等級の防滴構造など、“Pro”の名にふさわしい高性能がポイントになっている。その実機を一足早く試すことができたので、ここでは製品の特徴とともに実際の使い勝手を紹介していこう。
主なスペック | |
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製品名 | YOGA Tab 3 Pro 10 |
CPU | Intel Atom x5-Z8500(1.44GHz/バースト時2.24GHz) |
メモリー | 2GB |
ストレージ | 32GB SSD |
ディスプレー | 10.1型ワイド(2560×1600ドット) |
通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0 |
インターフェイス | microUSB、マイク/イヤホン端子、microSDカードスロット |
本体サイズ/重量 | 幅247×奥行き179×高さ4.68mm/重量約665g |
バッテリー駆動時間 | 約18時間 |
OS | Android 5.1 |
マルチシーン対応の薄型軽量タブレット
レノボの「YOGA Tab 3 Pro 10」は、10.1インチのディスプレイを搭載したAndroidタブレットだ。製品を手にして、まず目に留まるのがその独特なシリンダー形状を採用したフォルム。グリップを兼ねたバッテリー部がシリンダー(円筒)状になっており、片手で持ったときでもうっかりすべり落としにくいのが印象的だ。
このグリップ部には、バッテリーのほかDLPプロジェクターが搭載されており、最大70インチまでの映像をスクリーンや壁、天井などに投影することができる。また本体背面の下部にあるボタンを押すとロックが外れ、グリップ部が回転するようになっている。これにより、DLPプロジェクターの投影角度をある程度調節することが可能だ。
ちなみに、このグリップ部はスタンド(サイド・パネル)と一体になっており、グリップ部の回転に合わせてスタンドの傾斜も変化する。これにより、スタンドが完全に格納されたホールドモード、机の上に置いて作業しやすいチルトモード、フォトスタンドのように使えるスタンドモード、壁にかけて使えるハングモードの4つのモードを使い分けることができる。スタンドは任意の角度で固定できるため、チルトモードやスタンドモードでも安定性は高い。今回試した限りでは、自重で傾いてしまうこともなかった。
液晶パネルの解像度は2560×1600ドットと非常に高精細。画面の精細度は約299ppiで肉眼でドットを見分けることは極めて困難だ。アスペクト比は16:10。視野角の広いIPS方式の液晶パネルを採用しているため、斜めから見ても画面の色味はほとんど変化しないのがうれしい。色再現性も高く、非常に高品質で美しい表示だ。
液晶ディスプレイとグリップ部の間には、4つのJBLスピーカーからなるサウンドバーが搭載されている。タブレットの内蔵スピーカーとしては頭一つ抜けた音質で、低域から高域までバランスよく再現してくれる。下手な外付けスピーカーを使うより、よほど臨場感のあるサウンドを楽しむことが可能だ。
インターフェイスは本体側面にmicroUSBポートとマイク/イヤホン端子が搭載されている。また、本体背面のスタンド収納部にはmicroSDカードスロットも装備されており、データの保存や他の端末とのデータのやり取りなどに使用することができる。なお、本体はIPX1等級の防滴構造になっており、キッチンなどの水周りでも比較的安心して使用することが可能だ。