熱源や熱分布が
よくわかって楽しい
FLIR ONEには専用アプリが用意されており、それとセットで運用する。アプリ名もFLIR ONEになる。
機能としては、ビデオと写真、パノラマ、タイムラプスがあり、iOSの純正カメラアプリに近い操作体系になっている。
またメニューからは、設定やスパンのロック(後述)、タイマー、ライトなどのほか、スポットで温度表示にも対応する。温度はFLIR ONEアプリのギャラリーから表示のオンオフが可能だ。
さて、実際に使ってみての感想だが、やはり熱分布がよくわかって楽しい。しかし、2眼構成であるため、近寄った状態では像のズレがある。赤外線センサーの描写が下記写真のようにズレてしまう。
思いっきりズレているわけでもないので、気にはならないのだが、記事に使用する場合は注意書きが必要になるのが、やや面倒だ。
温度の計測方法はさまざま
基準を設定する「スパンのロック」が重要!
次に温度の取り方だ。「レインボー」や「コントラスト」に設定している場合がわかりやすいが、フレーム内においてもっとも温度高い部分が赤、もしくは白に近づく。
逆に温度の低い部分は青、ないし黒に近づく。そのため、FLIR ONEの向きを変更するごとに、最高温度部が変化する。
とりあえずチェックするだけならば問題ないのだが、いくつか平行してチェックしたいとなった場合は、設定から「スパンをロック」をオンにすると確認のしやすさが増す。
たとえば、高熱源体のないところで「スパンをロック」してから、チェックしたい熱源に向けるといった方法もできるし、PCケース内とモニターの温度を同時にチェックする場合にもいい。
贅沢をいえば、特定温度間は何色というように設定できるといいのだが、エントリーモデルなので我慢するポイントだろう。
下の動画が「スパンをロック」オフの状態。フレーム内においてもっとも温度高い部分を検出するため、ディスプレー側にカメラを向けると、高い温度を出しているパネル部分が白くなるのがわかる。
今度は「スパンをロック」オンの状態。GPU付近の温度を最高として固定されているので、ディスプレーだけの画面になってもディスプレーの色は変化しない。
最後は、タイムラプスで油没Compute Stickを記録してみたもの。熱の広がりがよくわかる。
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