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2016年に投入予定のセキュリティサービスを、製品&開発担当社長に聞く

「50Gbps超」も当然のDDoS攻撃、アカマイは新防御策を提示

2015年11月25日 09時00分更新

文● 谷崎朋子 写真● 曽根田元 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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2016年はクラウドでエンドポイント保護対策を提供予定

 マッコーネル氏は、「アカマイのセキュリティ事業は毎年40~50%伸びており、2016年も引き続き投資を強化する方向だ」と、来年の方針を語った。来年は特にエンタープライズセキュリティの分野に注力し、エンドポイント向け保護ソリューションを提供するという。

 「特にモバイルデバイスは、セキュリティ対策やポリシー制御が効く企業インフラを介さずインターネットへアクセスできてしまう。その抜け穴をアカマイのクラウドで保護するソリューションを提供する予定だ」

 これに先駆けて、アカマイは今年2月にDNS関連技術を開発するXerocoleを買収。再帰問い合わせ機能を使ってエンドユーザーのDNSエントリを分析、アプリケーションポリシーからアクセス制御する同社ソリューションをアカマイのクラウドと組み合わせることで、マルウェア配信サイトやフィッシングサイトへのアクセスをブロックするなどが実現する。

 また、11月2日にはセキュアWebゲートウェイ技術を提供するBloxxを買収。リアルタイムにWebおよびメールをフィルタリングする同社製品をアカマイのクラウドに統合し、ユーザー保護ソリューションとして提供する予定という。

 「Webサイトにとって、セキュリティはパフォーマンスと同等に重要な存在になっている。ユーザーはなかなか表示されないWebサイトを敬遠し、防御されずダウンばかりするWebサイトにはそもそもアクセスすらしない。セキュリティとパフォーマンスを両立できるソリューションを、今後も提供していきたい」

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