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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第31回

50分働けば一食タダ!まかないが食べられる神保町「未来食堂」

2015年11月24日 12時00分更新

文● ナベコ

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コンセプトは「あなたの“ふつう”をあつらえます」

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

 未来食堂の店主、小林せかいさんは、日本IBMやクックパッドで6年間エンジニアをしていたという経歴の方。元エンジニアが飲食店を、というと意外な気がしますが、小林さんは10代のころから飲食店を志していて、夢に向けて飲食店での修行もされてきたんですね。

 実際にお手伝いをして思ったことは、小林さんのまかないさんへの指示がテキパキして的確であること。「次はこれをお願いします」と、忙しい中でも明確に指示を出してくれるので、はじめての人でも戸惑わず手伝うことができます。このような、指示だしの手腕は飲食店のキャリアが長いからなのでしょう。

 元エンジニアということもあって、店のありかたも従来の飲食店異なりユニークです。

 未来食堂で提供するのは“あつらえ”。あつらえって耳慣れないという人も多いはずですが、その日ある食材で注文に応じて料理をつくるというスタイル。

 ランチは日替わりの一種類に決まっていますが、夜は「温かいものが食べたい」「ちょっと喉が痛い」といったその人その人のオーダーに応じたあつらえ料理が提供されます。

日々どういうあつらえが出たか、手書きでメモが残っています。

 飲食店のほとんどが決まったメニューを提供するのに対して、あつらえは、自分の希望するイメージに応じて料理を作ってもらえるというのが新鮮です。夜は日本酒も一種類用意しているので、イメージに合う肴をあつらえてもらってしっぽり、というのも素敵だと思いました。お酒の持ち込みも注意点はありますがオーケーで、酒飲みにはうれしいですよ。

 公式サイトでは、店のオープンに先駆けて、事業計画書を公式サイト上で公開し、物件探し、店舗設計などもつまびらかにしており、9月に開店してからは月ごとの決算を公表しているのもユニーク。誰しもがお店のお手伝いができ経営の詳細を知ることができるので、知れば知るほどファンになっちゃう、素朴なのに未来的な食堂でしたよ。

 記者は次は夜の時間帯に行ってみたいです!

未来食堂
・住所:東京都千代田区一ツ橋2-6-2 日本教育会館 B1
・営業時間:11~22時(日月祝休、火は14時迄)
※本の閲覧は平日ランチタイム以外でお願いします

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