3週先までのインフルエンザ流行を予測 感染拡大がわかる対策ページ開設
12日、医師たちがつくるオンライン病気事典『MEDLEY(メドレー)』が、「インフルエンザ対策 特設ページ」を発表した。
3週間先までのインフルエンザ流行状況を都道府県ごとに予測する「インフルエンザ注意報」のほか、医師らによるインフルエンザQ&Aや、症状・原因・治療法などの関連情報も掲載している。
「インフルエンザ注意報」は、医師・統計学者を含むメドレーのインフルエンザ対策チームが、独自の感染症流行モデルを用いて、3週間先までのインフルエンザ流行状況を5段階で予測したもの。
インフルエンザ感染報告データは官公庁から開示されるが、そのタイミングは収集日から1週間以上遅れることもざらにあるという。「いまどうしたらいいか?」の判断をする上では、最低でも2〜3週間先の予測をしなければ役に立たないという考えからサービスが作られている。
ただし、感染症の流行状況には、天候や各地で開催されるイベントなど、さまざまな不確定要素が関わっているため、この予測が正確であると断言することはできないようだ。インフルエンザについては、ほんの数日間で急速に感染が拡大する可能性もあるとしている。
開発を行ったメドレーの石井大地プロダクトマネージャーは、「流行状況の予測を公開し、外出の際などに参考にしてもらうことで感染の拡大を抑えられる可能性と、予測の不確実性を天秤にかけた上、最終的に前者のメリットが勝ると考え、本機能のリリースを決めました。特設サイトでは医師が選んだインフルエンザQ&Aを紹介していますので、こうした情報を参考に予防接種などの対策をとるなど、予防に向けたアクションにつなげていただければと思います」とコメントしている。
同サイトによれば、例年国内では12月ごろから流行が開始し、3月まで続くという。2014年の実績を見ても、1~2月は日本全国が真っ赤に染まる流行のピーク。サイト上での感染の推移を見ると、人から人へと徐々に全国に広がって行く流れがみてとれる。
■関連サイト
インフルエンザ対策特設ページ