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飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ) 第11回

AWSのエコシステムに入るには、やっぱり覚悟が必要?

DBもBIもセキュリティ監査も!AWSがもたらす破壊力を語るの巻

2015年11月06日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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QuickSightでBIベンダーは淘汰されるのか?

アスキー大谷:ストリーミングデータ解析のKinesisもファミリー化してきました。Kinesis Stream、Kinesis Firehose、Kinesis Analyticsなどなど。

吉田(真):まず名前付けると反響でかいなと(笑)。Kinesis FirehoseなんてKinesisの1つの新機能だけど、新サービスっぽい名前が付いているので、インパクトが違いますね。

ウルシステムズ吉田(悦):Kinesis使おうと思うと、それなりにコード書かなければいけないので、インパクトはあります。

ISID品田:シャーディング設計とか要らなくなるのであれば、それは楽ですよね。

SCSK浅野:今、Kinesis使っている会社って、それなりに技術力あるところじゃないですか。それがどれだけ楽になるのか、気になります。

ウルシステムズ吉田(悦):うーん。そこじゃないんじゃないですか? 今までやっていなかったところが使えるというところ、やってみようかなと思えるところがKinesis Firehoseの価値なのかなと。

アスキー大谷:あと、初日はBIソリューション「QuickSight」が出てきましたね。

エコシステムを謳うものの、どう考えても使いやすそうなUIを持つQuickSight

ijin:BIツールめちゃくちゃ試した立場としては、去年欲しかったですね。

吉田(真):先ほど展示会場のTableauブース見てきましたが、若干、雰囲気暗かったような気がします(笑)。

ウルシステムズ吉田(悦):せっかくここまでいい関係でビジネスやってきたのに、ここでQuickSightですかと思いますが……。

吉田(真):でも、AWSでサービスやろうという会社は覚悟決めなくてはいけなくて、本家がこのソリューションはイケるって思われたら商売ガタキになるのは避け得ないです。そもそもアカウントばれてるし。

ISID品田:Amazon.comの商売と同じですよね。ケータイのケーブルとかも、いつの間にかAmazonのプライベートブランドで製品出して来ますからね。

ijin:まさにディスラプト(Disrupt:崩壊、粉砕)です。

夜が更けてきて、かなりまったりしてきたijinさん

Amazon Inspectorの影響で失業者が出る?

アスキー大谷:ディスラプトという点では、先ほど会場の立ち話でも話題になっていた「Amazon Inspector」ですね。脆弱性診断を自動化するということで、こちらもインパクト大きそうです。

TIS内藤:あれは本当に失業者出ますよ(笑)。

吉田(真):業者に直撃って感じですね。

SCSK浅野:いやいや。われわれSIerは、より戦略的で、クリエイティブなことを情シスにやってほしいと言ってきたわけだから。

TIS内藤:言ってないよ(笑)。

吉田(真):あんなもんはワンクリックで終わらせてしまえばいいんですよ。今はPCI DSSとか、OSの脆弱性チェックルールがデフォルトで入ってますが、あとはカスタムルールをどこまで作るかですね。

ウルシステムズ吉田(悦):実際どこまでできるんでしょうかね。うちは今まで業者さんにお願いしていたので、同じレベルまで見てくれるんだったらうれしいです。

アスキー大谷:吉田(真)サン的にはうれしいんですか?

吉田(真):うれしいですよ。フリーの僕でもできるようになるんですから。

SCSK浅野:今日聞いた限りだと、エージェントは入れないと行けないみたいだから、そこで好き嫌いはあると思います。ただ、今の流れって、企業内にCSIRT作りましょうみたいな感じじゃないですか。だから、自社でInspector使って回せると、セキュリティ的にはかなりいいですよね。

セキュリティ監査の負荷を軽減するInspectorについて語るSCSK浅野

吉田(真):むしろコンサルタントとしては手離れがよくなっていいじゃないですか。実際はツール動かすだけではなくて、ルール作ったり、その上のポリシー作ったり、いろんな作業あるわけじゃないですか。そのプロセスから言うと、別に作業が減るわけではないですよね。Inspectorのカスタムルールにつくり込む作業もあるので、そこまでできるようにならないと使いきれるようにならないです。

(次ページ、ユーザー自身の内部統制に役立つConfig Rules)


 

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