オーディオテクニカは10月8日、ヘッドフォンやイヤフォンなどの同社新製品の発表会を開催した。
ヘッドフォン/イヤフォンの新製品は、10月23日発売の重低音重視モデル「Solid Bass」シリーズ、11月13日発売のホームユースモデル「Art Monitor」シリーズ、同じく11月13日発売のビジネスファッションに重きを置いたモデル「Earsuit」シリーズに大別される。
新設計ドライバーを採用するSolid Bassシリーズ
同社いわく「ヘッドフォンの重低音市場を切り開いた」というSolid Bassシリーズ。ポータブルヘッドフォンの「ATH-WS1100」(予想実売価格 2万5000円前後)、「ATH-WS770」(同1万5000円前後)、「ATH-WS550」(同8000円前後)と、インイヤー型イヤフォン「ATH-CKS1100」(同2万5000円前後)、「ATH-CKS990」(同1万3000円前後)、「ATH-CKS770」(同7000円前後)、「ATH-CKS550」(同4000円前後)および、スマホ用リモコンが搭載される「CKS550i」(iOS機器向け、5000円前後)と「CKS550iS」(Android向け、4700円前後)が投入される。
ハイレゾ対応となるのは、ATH-WS1100とATH-CKS1100のみとなる。
ヘッドフォンは、従来チャンバー(空気室)を設けることで低域拡張し、迫力のある重低音を実現していたが、新モデルはすべて新開発の53mm大口径ドライバーを採用。
さらに、チャンバーの代わりにベント(空気孔)を設けることで内部の空気のバネ性を最適化し、低域出力の能率を向上させている。
最上位モデルのATH-WS1100は2種類のベントを配置し、大型の高磁束磁気回路も採用。磁力が強化されている。なお、ATH-WS770は3つのベントを、ATH-WS550は1つのベントを搭載する。
インイヤー型のCKRシリーズは、ドライバーを改良。最上位モデルのATH-CKS1100は12.5mmのダイナミックドライバー×2を向かい合わせで配置。同調駆動させることで歪みのない音を実現する。片方の振動板にはダイヤモンドに近い硬度を持つコーティングを施し、高解像度再生が可能だ。
なお、ATH-CKS990とATH-CKS770は13mmドライバーを1つ、ATH-CKS550は9.8mmドライバーを1つ搭載するが、いずれもマグネットを向かい合う形で配置することで、豊かな低音を再現する。
(次ページに続く、「ドライバーユニットを全面改良したArt Monitorシリーズ」)