オーディオテクニカは10月16日、今後発売予定のヘッドフォン/イヤフォン新製品の発表会を開催した。ほとんどが年内発売の予定だ。
ハイレゾ対応をうたうヘッドフォン&イヤフォン
今回、同社は「ハイレゾ対応」をうたう製品を投入。その主力製品で「ポータブルヘッドフォンのスタンダードモデルになると確信している」(同社代表取締役社長の松下和雄氏)と言う自信作が「ATH-MSR7」(11月14日発売、予想実売価格2万9000円前後)だ。
新開発の45mmドライバーを搭載するヘッドフォンで、5~40000Hzの周波数帯に対応。音響スペースを2つに区切った積層構造のハウジング部は金属で覆われており、不要な振動を抑制。さらに3つのエアダクトを搭載することで原音に忠実な音を再生できる。
ハイレゾ対応アンプ内蔵フルデジタルヘッドフォン
「ATH-DN1000USB」
USB接続のヘッドフォン「ATH-DN1000USB」(11月21日発売、予想実売価格6万5000円前後)は、「Dnote」と呼ばれる技術を採用する。通常、USB接続のヘッドフォンはUSB DACを内蔵し、D/A変換してからアンプを通してドライバーで音を鳴らすが、DNoteはデジタル信号をそのままドライバーのマルチボイスコイルに伝送して音を鳴らす。
データが複数の回路を経由しないため、音の劣化が最小限に抑えられるとともに、オーディオテクニカはこのマルチボイスコイルを新たに開発し、迫力ある再生を実現している。ドライバーは53mmで、ハイレゾ音源に対応する。
DSD128やPCM 384KHzに対応するポタアン
「AT-PHA100」も登場!
AT-PHA100(11月14日発売、予想実売価格6万円前後)は、ハイレゾ対応のポータブルヘッドフォンアンプ。DACにはESSの「ES9018K2M」を、USBコントローラーにSAVITECHの「SA9227」を採用し、DSD64のネイティブ再生や384kHzのPCMなどのハイレゾ音源再生が可能だ。
同社独自設計のディスクリート回路を採用し、オペアンプには「MUSES 8832」を搭載。高い解像感を実現する。
(次ページに続く、「ワイヤレスモデルやデザイン重視のヘッドフォンも登場」)